漫画家アシスタントの傍らで漫画家デビューを夢見る主人公。描く絵は絶賛されるも自分のオリジナル作品に登場させる突出したキャラクターを創作することができない。デビューできない日々、通りすがり殺人事件に関わった事でこれまでと一遍する。殺人事件と主人公が描く漫画がシンクロしていく中で浮き彫りになるキャラクター達。終わらない核心。
菅田将暉と本作が俳優デビューとなる「SEKAI NO OWARI」のボーカルFukaseの共演によるダークエンタテインメント。「20世紀少年」など数多くの浦沢直樹作品にストーリー共同制作者として携わってきた長崎尚志によるオリジナル脚本を、「世界から猫が消えたなら」「帝一の國」の永井聡監督のメガホンにより映画化。
引用:
豪華なキャスト陣で展開された作品。菅田将暉氏の演技は巧いと思う。一見、過去に妻夫木聡氏が賞を受賞したときにコメントで言っていた「特徴のない、変化のない特徴を続けてきたことが……」という周囲から評価されない時代に自分を励ますような言葉を残していたことを思い出した。私は少し菅田将暉氏にもその特徴、変わらないスタイルを感じることがあるが、巧いとは思っている。今回も主人公役を演じ周りに登場する個性が強い俳優陣の中にいても存在が打ち消されたりすることはなかった。役どころ、警察側に小栗旬、中村獅童が待ち構えており彼らの印象は非常に強かった。
物語は犯人が明確であるなかで犯人のバックグラウンドに重みがあり謎解きが進行され、視聴側も謎解きに参加する見せ方は愉快だ。
含みを持たせた最後は
「続きが観たい」
と思わない人はいないだろう。