前に進むための場所

過去の掘り起こしを未来に繋げる

紅葉を撮りに【栃木県 寺院 多気山不動尊】

思い描く紅葉ではないとまで言い切らないが、紅葉をテーマにした写真を観過ぎているせいで今年はお寺さんにだいぶ足が遠のいていた。週末、思い出したように栃木県に所在する寺院【多気不動尊】へ伺ったのだが、自分の目に入って来る紅葉の風景・景色に物足りなさを感じてしまっていることに気づいてしまった。それはそれで寺院へ対しあまりに失礼、無礼であることは承知しているのだが素直にその感情は認めざるをえない。過去、時として頻繁に呼び寄せられるように毎週末足げなく通っていた場所なのだが、そこを離れ「紅葉」のみに意識を向けてしまうと、本当は自分が求めた地ではなかったのかと奇妙な自問自答があった。

この時にしっくりくるBGMはゴダイゴさんの【ガンダーラ】ではないだろうか。

www.youtube.com

天竺=インド

だということは今、知ったぐらい無知だったかもしれないがこの曲はあまりにも印象強く一言で終わらせることが皆、出来ないくらいの芸術であるとも思う。当時使用された西遊記も物凄いが【ガンダーラ】が伝える果てしない旅という言葉群は簡単に表現することは難しい。

 

1978年のTV放送、地上波で公開された西遊記、キャストは三蔵法師夏目雅子さん、孫悟空マチャアキさん…他

1994年の西遊記三蔵法師牧瀬里穂さん、孫悟空唐沢寿明さん…他

 

この上記、2作品しか私は知らないが改めて観る夏目雅子さんには”ひいてしまう”ぐらいの美貌を感じる。現代から見て過去を生きた人の方が秀でているように映ってしまうのは見る人が持ち得る映像の蓄積なのか?はたまた個人的好みただそれだけのことなのか。この不思議は日本人俳優に留まらず外国人俳優にも当てはまるとは思っている。キャッチ―なところで名前をだせばオードリーヘップバーンだろう。比較することでもないし、終わりなき論争になる。

 

…物足りなかった紅葉と言ったものの、終わってみれば100枚くらいはシャッターを押していたのだから、岐路に立った際はなんだか目が疲れた、痛いなと感じたのは当然なんだろう。

 

この寺院の入り口に足を伸ばし、階段を100段と少し登ると本堂へ辿り着くことが出来るので1度、往復するだけで浄めは頂けていると勝手に思っているのは都合のいい話かもしれない。この寺院が毎年5月の日曜日に開催している【火渡り】来年こそは挑戦したい…と毎年呟いている気もする。

 

見方によっては2通り|映画【華麗なるギャツビー】

終わってみれば解釈と結末は2通り、1つ目はこの作品【華麗なるギャツビー】を冒頭から真剣に観ていて主人公が物語の語りべ的な役回りでいた”ニック”が冒頭に医師、カウンセラーへ自分を説明していた一部に「小説家…」とも言っていた。しかし、メインストーリーが始まりレオナルド・ディカプリオ(以下:レオ様)が演じる『ジェイ・ギャッツビーが登場し始めると【ギャッツビー】の一人舞台となり友人という立場でニックはナレーションに勤める。結末の映像ではどちらと取る、受け止めるのかは見ている物に委ねられたように映り幕を閉じた。

 

レオ様登場からは当たり前にレオ様映画だなと感じる作りであり、華やかさが表立っているというかなんというか、成功者を演じアメリカンドリームですよ的な見え方をしていた。語りべ、主役はニックなのだが従妹?デビーという女性がヒロインとなり物語は展開していく。

 

そう、レオ様演じる【ギャッツビー】がデビーに召されるという物語 そこをお膳立てして本筋は【ギャツビー】とはなんなのか?を明らかにしていくことにフェードしていくが…でなければ少し間の悪い持て余した内容にもとれる物語。

 

分かり易く描かれている物語は進行を急かすかのように金持ちが登場し、パーティー会場が主となり、嫉妬と人を疑う描写も多く、登場人物をある程度間聞き込んだ事故という出来事をきっかけにしてサスペンス的に変化していく。

 

終始、ギャッツビーの資産の大きさの理由とその存在がフォーカスされ恋心と偏りが映し出される。略奪愛の心境を半ば汚く見せることで視聴者にギャッツビーの人格を片よらせ印象づけているようにも取れた。主人公ニックは最後までギャッツビーの良き理解者、友として寄り添う努力はするが野心を成立させる対象が金の方ではうまくいったが、愛と人の感情の方では物を動かすように、いとも簡単に自分よがりな結末を得る事は叶わなかったギャッツビー。

 

過去に激しく求めあった二人が時を経て再会し、お互いの気持ちは変わらない様な部分を双方で再確認し合うが現実は追い付くことが出来ずにそのギャップに対してギャッツビー、デビーも体は脊髄反射しているが脳とは乖離していることへ、どこかしら気づきながら確かめあっているようにも見えた。

 

映画【ソーシャルネットワーク】で使用された技術、作品自体が長すぎて、撮影時間をコンパクトに納める為にセリフを時間内に入れ込む手段として俳優陣全てが早口演技をうながされたということが過去に公開されたが、単純にそれと同一ではないにしろ、ストーリー展開が真、せわしなくしている描写は視聴者が疲弊してしまう印象を与えているのはいなめないと私は受け止めている。

 

多くの資産、金を持とうが略奪愛は成立することが出来ずにしっぺ返しが待っているんだよということを遠からずも言わんとしている風にも映った物語だが、結果ニックはなんだったんだろうという疑問符で幕が閉じられている。

華麗なるギャツビー : 作品情報 - 映画.com

この映画【華麗なるギャツビー】はリバイバル的作品でファンは多いのだろうが、初めから最後までレオ様映画だなと感じる点は多く嫌いはないが、レオ様が出演している過去作品【ビーチ】【キャッチ・ミー・イフ・ユーキャン】、今作の監督作品【ロミオとジュリエット】には勝らなかった。

 

 

作品を取り違えたけど高揚した|映画【すばらしき世界】|AmazonPrimeVideo

初日公開だった、この作品が東京国際映画祭(以下:TIFF)で一番観たかった その日には予定がつかず、別日上映の日も都合があわずに観る事ができなかった…と思って勝手に作品を取り違えて満足していたらそれは違っていて自分本位にベクトルが振れてしまったようで、先日に観賞したTIFF上映作品の【かぞく】からの連携でAmazonPrimeVideoのオススメに表示されただけだった

結局エンドロールまで観終わり、いつものごとくその後に詳細を調べ出してから気づいた始末

 

TIFFに気持ちが残る、物凄く役所広司さん主演の【PARFECT DAYS】が観たかった気持ちの現われ…

 

※勘違いしながら楽し気に書いてしまった文章↓

Web上のTIFF特設サイトでも初日、最初の上映作品として何かただならぬ雰囲気が感じられた文章で伝わった

2023.tiff-jp.net

この関連だからか、前回に観た【かぞく】がTIFF上映作品だったからか

【かぞく】の後のお勧め作品には【すばらしき世界】がすぐさま表示された

 

fansvoice.jp

 

前半、途中はコメディタッチも感じられたがご愛敬、ゆるさがあったのも後に生かされているストーリー

受け止めたテーマとしては【社会,縮図,繋がり,孤独,】

 

物語の後半にはコスモスが登場した筈

コスモスの花言葉は…

 

コスモスの花言葉には、「調和」「謙虚」「乙女の純真」などがあります。これらの花言葉は、コスモスの名前の由来となったギリシャ語の「Kosmos」が「秩序」「調和」などの意味があることからつけられたといわれています。

引用:Bard.Google.com

 

役所広司さん 持ち上げる言葉がみつからない程に素敵な俳優さんだと思います たまに耳にする芸名に繋がる話で「市役所に勤めていたから”役所”…」は真か

 

安田成美さんが出演されていた ”年齢は数字でしかない”を体現しているかのような美貌で驚いた 

 

2023年よりも過去、以前の作品ですが所々に今の日本の社会問題に言及しているようにも見え、映る生々しさも至る箇所に散りばめられていましたね

ホント…『日本はどうなるんですかね?』

 

 

TIFF(東京国際映画祭)をTIFFトロント国際映画際」と被り誤認識した点が多々アリ

 

トロント国際映画祭(Toronto International Film Festival、TIFF)は、カナダ最大の都市トロントで毎年9月に開催される国際映画製作者連盟(FIAPF)公認の国際映画祭。1976年に創設されたノン・コンペティションの映画祭である。

例年300以上の作品が上映され、ベルリン国際映画祭カンヌ国際映画祭に次ぐ規模の来場者数321,000人を集める北米最大の映画祭である。

映画祭の目的は、世界中の優れた映画を広く観客に紹介することであり、そのために、アカデミー賞ゴールデングローブ賞のノミネート作品や受賞作品の多くが、この映画祭で初上映される。

また、映画祭期間中は、映画業界関係者や映画ファンが世界中から集まり、映画ビジネスや映画文化に関する交流が盛んに行われる。

トロント国際映画祭の主要部門は以下のとおり。

* コンペティション部門
* スペシャル・プレゼンテーション部門
* コンテンポラリー・ワールド・シネマ部門
* ドキュメンタリー部門
* インターナショナル・シネマ部門
* ミッドナイト・マッドネス部門
* ファンタジー・フェスト部門
* シネマ・イン・コンサート部門
* コンフリクト・アンド・ピース部門
* アワード・ウィナーズ・セレクション部門

2023年のトロント国際映画祭は、9月8日から17日まで開催された。最高賞の観客賞は、コード・ジェファーソン監督によるアメリカ映画『American Fiction』が受賞した。

日本映画では、宮崎俊監督によるアニメーション映画『君たちはどう生きるか』がオープニング作品として上映され、観客賞で3位を獲得した。

トロント国際映画祭は、映画ファンだけでなく、映画業界関係者にとっても重要なイベントであり、今後も世界中の映画の発展に大きく貢献していくことが期待されている。

引用:Bard.Google.com

 

安室奈美恵さんの曲がサブスクで聞けなくなったらしい

ラジオJ-waveのひとコマで流れた、安室奈美恵さんの楽曲がサブスクで聞けなくなったらしい…

パーソナリティが番組の間、話題にあげていた

「…だから友人も急いでメルカリでCDを買い集めている…なんて言ってましたよ」

と話していた

そこには不思議と反応する、してしまう自分がいた

ライブに足を運ぶほど好意的ではないが

時代を並行して常に流れていた音楽を提供してくれていた一人のアーティスト

わたしの高校の友人も安室奈美恵さんが表紙を飾る雑誌は目ざとくチェックしていることを熱く語っていた電車の中を思い出した

 

取り敢えず疑問めいたことはAIにでも入力して探ってみようと考えるが、ターゲット的に内容としては「なぜ?サブスクで聞けなくなるか?」

使用内容が明確なのでChatGPTは課金していない為に情報が2022年までのはずで、止めておくとして、Bard.Googleも試験運用中マークが表示しているのでナシと…なるとmicrosoftさんのBingが濃厚かなとわたしはイメージしたので試みた

 

安室奈美恵さんの楽曲がサブスクリプションサービスで聞けなくなった具体的な理由については、現時点では公式には報じられていません。しかし、一部の報道やSNSでは、契約上の問題や安室奈美恵さんが引退前から自身の曲や映像の使用期限を決めていたという様々な憶測があがっています。

また、別の情報源によると、契約の見直しと重複する楽曲の整理が理由とされています。具体的には、安室奈美恵さんが現役時代に所属していたavexとの契約が関係している可能性があります。現在、楽曲が配信されていないことから、avexとの契約はすでに終了していると考えられます。

ただし、これらはあくまで推測であり、正式な発表が待たれます。安室奈美恵さんの楽曲が再びサブスクリプションサービスで聴けるようになるかどうかは、今後の契約状況や権利関係によるところが大きいでしょう。

参考、出典:Bing AI

 

「使用期限を決めていた」とあるが、やはり歌い手、供給する側と聞く側にいる需要側の私とでは当然意見が食い違うのかと思った 使用期限がなければ単純に著作権やらで売り上げ等が入って来るのに勿体ないなといやしさが出てしまう あくまで憶測の話であるからこれが絶対的に明確な理由ではないので、何とも言えないで終わってしまうが

 

別の情報源によると、契約の見直しと重複する楽曲の整理が理由とされています。

この見直しと整理が濃厚ではないかなと当たりをつけている

個人的にはなんだかこの方が腑に落ちる

 

これを機会に改めて安室奈美恵さんの楽曲をyoutubeで振り返ってみた

ベストや、シングルチャート等いろいろファンの方がまとめてアップロードしてくれていたので助かった 「結果はそうなるのか…」と感心というか凄いというかそこに落ち着くのかと納得さえしてしまったのが、どの関連動画見ていても確実に1位に成っている曲は【CAN YOU CELEBRATE?】でした 他の曲はいろいろ世代によって時期によって順不同にはなっているが…1位はどれを見に行ってもこの曲、圧巻ですね

 

理由はやはり歌詞なのかな そう思うと小室哲哉さんに対してはもう言葉がありません 聞き手は共感、感動、動かされた何か響く音と言葉があったのでしょう

結婚式関連にも本当に多く使用された楽曲でもあったと記憶しています

正直、今なにげなく聞いても色あせないし何の邪魔もしない

不思議な物ですね 名曲は時代が変わってもしっかりと残っていて、流行り廃りから外れていき場所を確立される 気持としては、今回の「サブスクで聞けなくなった」が悪い意味でなく、結果いい形で進むことを願いたい所です

 

聞き手が、安室さんに対し【CAN YOU CELEBRATE?】

 

平家物語も羊文学も聞かれたら説明できないけど、知っているから流行語だよ

今週のお題「マイ流行語」

 

平家物語という作品の説明をそらで簡単に隣にいる人へ要約、話せるかと問われたとしても、その回答は「できない…」だ 頭の中で思い描き、映像のような物をイメージはするが言葉に表し伝えることはできない それは物語を、オリジナルを理解、把握していないからにつきる

祇園精舎の鐘の声

諸行無常鐘の響きあり

という冒頭の一文はまりにも有名で子供の頃から何かのタイミングで、TVでも聞いたことがあるからこそ知っていると言えるが、軍記物語、平家物語をどういった内容で結末はと聞かれても困る

 

平家物語】とタイトルにあり、アニメ作品でAmazonPrimeVideoのお勧めに表示されていた 気になるのは確かだ 恥をどうこうというよりも知らないが名前は知っているという状態 それは惹かれてしまう

 

第1話のみ無料視聴可能な広告スタイルだが十分だった

予想、想像した作りとは違っていて近代的というか、現代思想というか視点が真っすぐではなく少し角度が違っていた 主人公ともう一人濃厚に主人公と関わる平家の跡取りだけが持つ千里眼のような物がキーになっている 猫もそうだが左右で目の色が違うそれは好意的に映る つい先日に「カラーコンタクトを使用して片目ずつ色違いで、髪の色にあわせては?」という会話を同僚としたが他2人の反応は『感性がふうつではない…ような見られ方をされてしまうのでは?』と返されてしまったが、一理あるのかもしれない 一般的に左右目の色が違うという対象に自ら視線をあわせる環境は多くはないのは確かだ それゆえに慣れていないことで違和感を覚えるのか

 

 

アニメ【平家物語】の主人公は琵琶法師にかかっているんだと推測する 大人に成って琵琶法師とはを理解するが 子供の頃に持っていたイメージは得たいが知れず、何か恐ろしい物の感覚しかなかったが、今こうしてアニメで関連させられ描写を見ると全く違った形で受け止められる 自分勝手に想像した恐ろしさのある琵琶法師は小学生の時代に源平討魔伝というゲームがあり、その中に琵琶法師が敵キャラとして登場していた描写があり、気持ち妖怪のような暗い印象を持たせたことに付随していると思う

 

話をアニメ【平家物語】に戻すとオープニングテーマを羊文学が担当している

デビューや履歴を調べるとわたしが思っている以上に活動期間は長いが、印象づいているのはこの1年、2023年だ わたしの音楽へのアンテナが少し違うからそうなのかはなんとも言えないがラジオ、J-waveでも頻繁に耳にするように紹介され、ラジオパーソナリティが曲をかける直前にアナウンスする羊文学というアーティスト名 流行語とは少し毛色が違うのかもしれないが”マイ”が付いたことでハードルはだいぶ下げられたと都合よく解釈しわたしが掲示できる流行語は「羊文学」だ

www.youtube.com

羊文学のデビュー曲は、2017年10月にリリースされた1st EP「トンネルを抜けたら」です。引用:Bard.Google.com

2017年は多分、東京生活最後の方の年だからもしかしたら一番音楽を聴いておらず、BGMや歌を耳にする行為に至る機会があまりにも少なかった時期かな

中国へは1度行ったことがあった|AmazonPrimeVideo【世界一美しい ボルドーの秘密】

高校時代の修学両行と称された旅行先は中国だった

まだ近隣の高校であまり海外へ向かう学校は少なかった

なにより田舎だ

周辺は公立校が多く、大抵はお約束的な場所

「京都だ」

私の通った高校は中国との交換留学生制度を行っていたようで

その中国人高校生が日本に滞在するのと平行し

私達が、確か2年生の時期に中国へ交換留学と称し向かう

滞在したのは5泊7日だったか

蘇州、北京、上海が記憶にある

もう1か所ぐらい場所の掲示はあったが気がするが

何度思い返してみても出てこない

初めて訪れた中国はなんとも言えない場所だった

戦後を経験していない私が

TVや映像でしか見た事がないであろう戦後の土地…

のような風景を連想しシンクロさせたくらいだ

後に帰国して両親に話したコメントは、

それそのままにしか言いようがなかった

中国到着初日、空港から最初の目的地に大型バスで向かった

バスの社内、後ろの座席の方

後部座席の出入り口の階段を上がった

向かって左側にトイレが設置されていることの衝撃は

なんとも表現しがたい

クラスメイト誰もが苦笑いだったし

個人的にも仲の良い友人もそうであったように

もよおしても、利用しないだろうトイレ

「中国は凄いな」とファーストインプレッション

空港からどこかの目的地へ向かう道は

映画で観るような果てしない何もない道を

永遠と走った

すれ違う車両はほぼなく、荒野を走り続けたように感じた

時折、廃墟のようなビルが目に映り

不思議な気持ちになった

廃墟に見えるが、窓、ガラスは非常に綺麗で

割れてはいるが色味が鮮やかで

それこそ有名な翡翠を思わせるビルの色と

窓ガラスの色彩がマッチしていた

後日、観光地で翡翠の灰皿を見た時にもこれは思い出した

バスがどれくらいの時間走っていたかさえほぼ記憶にはない

高校生の記憶なんてそんなものだろう

バスが目的地に到着し、クラスメイト順番に降車すると

またもやカルチャーショックか?

降り立った、駐車場であろう土地は

広く広大であるが、バスの後輪の方は

ゴミの山

日本のごみ処理場のような場所が観光地の

バスが停車する一帯の土地

あきらかにゴミだとわかる物しか置かれていない

驚きなのか、現状が理解できないのか声さえ出ず

バスで隣の席に座ったダイスケと顔を見合わせ

苦笑いをした映像は直ぐに脳にイメージ出来た

そこから観光地、名所を伺う為に一列に成り

ツアーガイド?が誘導し先生、担任が先頭を歩き

警備?が数名私たちの周りを囲みながら歩き向かう

高校生の私には当時、警備がナゼ?と思ったが

街並みへ進むにつれて直ぐに理解できた

日本人の高校生が団体で日本の制服を着て列をならして

歩いて街を通り抜ける

地元の人からすると獲物なんだなと察した

それをなぜ思ったかというと

古びたビルや、家屋の間に椅子に腰を掛ける老人たちが

こちらを見ており、目があうと優しく手招く

当たり前に手招かれて老人の方へ足を向ける勇気がある生徒は

いるはずもないが…

ガイドや警備員たちは繰り返し注意を呼び掛ける

「目を合わせるな」

『構うな…』と

中国初日からなんともいえない感情を得たのを未だに記憶している

 

そんなことを綺麗に思い出させたのが

AmazonPrimeVideoで視聴可能な

【世界一美しい ボルドーの秘密】

簡単に言い表せば

フランス ボルドー地区のワインにフォーカス

したドキュメンタリー映像作品

2013年の作品

なぜ中国の修学旅行とこの映像作品が登場したかというと

作中の中盤にフランス、ボルドー、有名シャトーたちが

マーケット先を米国市場から中国へ変えていった

経緯と成らざるをえない時代が描かれており

その生なましい様に感心を覚えたからだ

中国の発展状況、金、資産の膨らみが20年間、

30年間で躍進を遂げ

米国の富裕層の数を越えていると

その中国の富裕層が求める物の中に

フランス、ボルドーの老舗シャトーは目をつけ

お互いになくてはならない関係性を気づきあげた様な

描写がある

価値ある、歴史あるフランスのワインは当たり前に

高額である

一般人が1本購入できる可能性は低いだろう

ましてや5大シャトー

マルゴー

ラフィット

などグラスワイン、1杯の価格さえヴィンテージによっては

驚愕する価格になりそうだ

それらの歴史ある産物を中国の富裕層達は

趣味や、嗜好、コレクター、セルフブランディング

名目はなんであれ買い漁る

資金は容易なのだろう

フランス、ボルドーのバイヤー達が

楽しそうに語るように販売される

買い取って貰える金額掲示、ロット数が

非常に膨大だからだ

わたしはワインは好きで

ワインを飲みながら映画を観るのが好きだが

ワインを口にせずともワインの映像を観ているのも好きだ

このドキュメンタリー作品は

フランス、ボルドーに焦点を当てており

ワインの表現や各有名シャトーの代表が語る

ブランド力にも目を見張るが

繰り返したいのは途中にフォーカスされる

中国の発展の凄さと、なぜそうなっていったのかを

ワインと合わせて語る中国の富裕層、

資産家たちの言葉だ

とある資産家、ワインコレクターは言っていた

「むかしは性欲だったけど…

今はワインだね。」

なんともリアクションに困るしかない言葉

こんな表現は未だにわたしは価格に糸目をつけずに

喉を通過させたい、舌にのせたいワインを手に入れられる

人物達だけだと思う

しかも、大抵そのタイプの人達は購入しても

実際には5割を飲めば良く

残りは資産として保有し続けることが多いだろう

日本ではワイン投資詐欺なんていうものもあったが

そんな言葉が鼻で笑われてしまいそうだ

一時、情報を得ていなかったからこそ

ブランクがあるとはいえ

フランスのシャトーのイメージは時代と共に

変化せざるしかないとも受け取れた

君臨するという感覚しか見ていなかったが

老舗シャトーが中国市場へマーケティングしているという事実

なんとも言えない

ただワインは素晴らしい農産物だし

フランス、シャトーは米国市場へも、

そういったマーケティングを行ってきたんだろうか

生き残り、歴史を刻むのは綺麗ごとだけでは済まないか

 

第36回 東京国際映画祭 上映作品【かぞく】

AmazonPrimeVideoで観れた

TIFF上映作品【かぞく】

のっけから意味深な映像の魅せ方をしていて

「これは…」と思った

案の定深い

難しくもあった

4人の男たちが交錯するのかと思いきや…

予想してしまったのは各シーンが

同時に進行するタイプの作品なのかな

とも考えた

洋画【パルプフィクション】のように

けど違ったな

観てる側に心底考えさせているような描写

ただ、ただ誘導的にも

考えさせられてもいるから、

やはりそこは監督の腕なのかな

事前情報、作品経緯等は見ずに

視聴をしてしまったが

これから観られるかもしれない方は

事前情報を得てから観た方が…とわたしは個人的に

お勧めをしたい

 

 

-作品解説-
17歳で漫画家デビューし、数々の傑作を世に送り出すも、2012年に突然この世を去った伝説の漫画家・土田世紀。その土田の未完の絶筆作品「かぞく」を実写映画化。
-作品情報-
監督    澤 寛
キャスト    
吉沢 亮

永瀬正敏

小栗 旬

 

引用:

【かぞく】|第36回東京国際映画祭(2023)

2023.tiff-jp.net