前に進むための場所

過去の掘り起こしを未来に繋げる

介護職員初任者研修(講座受講6回目)

当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

 6回目の講座担当、講師は開始数分から自分には合わない様な雰囲気が強かった。テンポ、声のトーン、フィーリングか…。なんだかそんな気がしていた。しかし、約8時間程の講座が終了すればそんなことはなかったと思わせるのは講師の経験値の高さなのだろうか。キャリアも、人生経験も人に接している数、どれをとっても自分とは比較になるものではないのだから当然なのかもしれない。

 

 今回はグループワークが2回あった。1つ目は報告、連絡、相談、と一般的に言われる「ほう、れん、そう、」だ。それをどう共有するのか、どんな時必要なのかを各グループで意見を出し合う。その後に代表者一人が内容をまとめ発表する。この辺りは社会人を何年も経験している私達生徒が容易く思っているのは自然なことだが、介護の現場でどうなのかというテーマであった。

 例としてあげれば、私のグループでひとつあげられた内容は「知らなかった」は通じないものだ。その共有事項はある利用者さんが特定の疾患により施設で過ごす7時間程度の中で摂取して良い水分量は合計で320mlだということ。内訳は午前に施設へ来たときに一杯目として100ml。昼食時に100ml。15時のおやつ時間に120mlとして計320mlとなる。これをその都度、水分を提供したスタッフが共有欄に記載しておく。他のスタッフはそれを都度確認しておき過剰に水分を提供させないことをふまえる。

 過剰も過少もあってはならず、プロである以上は厳守しなければならない。

 

 2つ目のグループワークは麻痺を患った独居高齢者へ【ICFの観点】*1としてどういったサービスが提供できるかという内容を現段階の知識を絞り出し、まとめ発表するというもの。

 事例としては、右側上半身を麻痺している独居高齢者、娘夫婦は隣の市に住んでおり様子を伺いに訪れることが可能な時間は月に1回という生活スタイルの方(事例詳細は省略)へ簡単にいえばケアプランを練るということである。時間制限がある中で持てる知識を使いある程度まとめるのは意外と難しかった。その難しさはグループ内の気の使い方でもある。まだ顔を合わせて6回目の面子で意見を出し合い、うまく言い切れない雰囲気の中で……当然、言うに言えない人も存在する。

 積極的ではない人には私がうまく引き出し役を買い、意見を口にさせなんとか全員1つ以上の案を出すことができた。発表に対しまだ腰が引ける皆に対し外野で聞き耳を立てていた講師が言った。

「座学が終わり、実習が開始されれば講師相手に一人で交渉も、コミュニケーションも取っていかなければならない、今のうちに早め早めで発表癖をつけた方が良い。」

 背中を押す投げかけをしてくれたのを引き金に、私のグループではいつも私が発表をしていたので、今回いけそうな人に役を振り事なきをえた。

 しかし、時間制限があるなかで講座でしか会わない面子との意見をまとめあげるのは苦戦をしいられた。

 

 

 休日を使用し受講している講座であり、疲労は蓄積されるが不思議なことに脳がリフレッシュされるような効果を感じている。

*1:ICFは障害のマイナス面だけでなく、個人の機能や能力のプラス面にも着目する。