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伸し上がる知恵、押さえつける力、埋まらない孤独|映画【女王陛下のお気に入り】

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 主人公は上流から下流に落ちたアビゲイル。侍女として雇われることが叶い宮廷へ辿り着く。宮廷は女王(アン)の采配がすべてだが、側近のサラが女王に取り入り国力を巧みに動かしていた。アビゲイルは苦境を乗り越えてきた知恵を生かし、女王の目に止まり、サラからの信頼も得る。女王(アン)、サラ、アビゲイルと三角関係が生まれそれぞれの感情がぶつかり合って行く。

 

 主人公:アビゲイルエマ・ストーン

 女王:アン【オリヴィア・コールマン

 官長:サラ【レイチェル・ワイズ

 

 製作費が莫大なのか、撮影現場が特別なのかその映像は数分で入り込めた。気づかなかっただけなのか、王室、宮廷の背景が魅力的だ。壁紙、通路、寝室とシーンは足早に移り変わるがその描写ごとに役者が立つ宮廷内の存在感は物語を何倍も愉快にさせてくれる。この作品のシーンで宮廷の外側はあまり多くない。すべてが宮廷内での出来事で完結しているが、宮廷の外で起きていることを描くことでより三人の立ち位置と心の状態を視聴側に再認識させている。

 オリヴィア・コールマン(女王アン)の巧さは恐怖もあるが観て間違いはない。