「エプロン着けていきましょう~」
から始まった5回目の講座。
実技実習が始まるまで、この日を入れてあと3回程座学の講座がある。
実習用に用意した各自持つエプロンを持参はしているが、纏ってはいなかった。
見かねた講師が声を掛け各自エプロンを纏う。
私はエプロンの背中部分を交差させて留めるタイプを使用したことがなく、無駄にとまどった。終いは隣の席、またその隣の席の同席する受講生に手伝ってもらい身に着けることができた。
ことなきを得たが、微妙な心境になった。
5回目の講義のテーマは「障がいの理解」と「認知症の理解」
いつどおり聞き、頭に専門用語をなんとなくでもインプットしていくしかない。そして、レポートに必要な箇所をしっかりと蛍光ペンでマーキングしておくことに力を入れる。
まずは世界保健機関WHOによるICIDHとICFの違い。ICIDHが旧、新がICFという障がいの概念を知ることになった。
1. 視点の違い[1][2][4]
- ICIDH は「障害」に焦点を当てていたのに対し、ICF は「生活機能」に焦点を当てている。
- ICIDH は「マイナスの側面」のみを捉えていたのに対し、ICF はプラスの側面も含めて「生活機能」全体を捉えている。
2. 構造の違い[2][4]
- ICIDH は「疾患 → 機能障害 → 能力障害 → 社会的不利」という一方向の流れを示していたのに対し、
- ICF は「心身機能 ⇔ 活動 ⇔ 参加」の相互作用を示している。また「環境因子」と「個人因子」の影響も考慮している。
3. 分類の違い[1][4][5]
- ICIDH は「機能障害」「能力障害」「社会的不利」の3つのレベルで分類していたのに対し、
- ICF は「心身機能」「活動」「参加」の3つのレベルで分類し、プラスの側面とマイナスの側面の両方を捉えている。
つまり、ICFはICIDHに比べ、より包括的で相互作用的な「生活機能」の分類システムとなっているのが特徴です。[1][2][4][5]
参考、出典:
[1] https://www.mhlw.go.jp/houdou/2002/08/h0805-1.html
[2] https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002ksqi-att/2r9852000002kswh.pdf
[3] https://job-medley.com/tips/detail/895/
[4] http://shuwa-tkgb-syuwa.com/?p=342
[5] https://iris.who.int/bitstream/handle/10665/42407/9241545429-jpn.pdf?isAllowed=y&sequence=313
次に、午後の講座であった「認知症ケアの理念」
新オレンジプランについて……
1. 認知症の人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けられる社会の実現を目的としている[2][3]
- 従来は認知症になると本人の意思に関わらず施設入所や精神科病棟への入院が当たり前だったが、新オレンジプランでは本人の意思を尊重し、地域で自立した生活を送れるよう支援することが重視されている[2]
2. 7つの柱からなる包括的な戦略[2][3]
- 1) 認知症の理解を深めるための普及・啓発
- 2) 認知症の容態に応じた適切な医療・介護の提供
- 3) 若年性認知症施策の強化
- 4) 認知症の予防法、診断法、治療法、リハビリテーションモデルの研究開発
- 5) 認知症の人の介護者への支援
- 6) 認知症バリアフリーの推進と認知症の人にやさしい地域づくり
- 7) 認知症の人の意思決定支援の推進と尊厳の保持
3. オレンジプランからの主な変更点[2]
- 認知症の人の意思を尊重し、地域で自立した生活を送れるよう支援することを重視
- 予防、診断、治療、リハビリなど、認知症への包括的な取り組みを強化
つまり、新オレンジプランは、認知症の人の意思を尊重し、地域包括ケアシステムの構築を通じて、認知症の人が住み慣れた地域で自分らしく生活できる社会の実現を目指す、包括的な戦略となっているのが特徴です。[1][2][3]
参考、出典:
[1] https://www.tyojyu.or.jp/kankoubutsu/gyoseki/ninchisho-yobo-care/h30-1-2.html
[2] https://www.ninchisho-haikai-gps.com/gpscolumn22/
[3] https://www.wam.go.jp/content/wamnet/pcpub/top/appContents/wamnet_orangeplan_explain.html
[4] https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/ninchishou/ogrange-plan.html
[5] https://www.mhlw.go.jp/content/12301000/000331187.pdf
……とまあこんな感じで印象強い部分で残った内容を改めて、教材テキストを見たんだか、読んだんだか、まとめたいと思っているのかだ。
最後にこの日、講師が言っていた
「介護職とは生活支援のプロである」
という言葉は強かった。