前に進むための場所

過去の掘り起こしを未来に繋げる

重なる偶然

当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

「勿来」という地名の読み仮名は『なこそ』だ 母方の実家に関連する地域の為に幼少期からこの漢字を読む事が出来たが、スマートフォンの登場で適当に流れてくるニュース記事によくある「この漢字読める?なんて読む?」というタイトルでクリックを誘っているサイトなどにも掲載されている漢字だ それらを知ることによりこの「勿来」という漢字がパっと見て、目に入った時に読めない人もいる対象なんだな…とも認識した 自分が子供の頃から馴染みのある物は当然という枠組の中に勝手に入れてしまう この漢字は読めるが書こうとすると「勿」の字が案外と難しい 右側に集中した角度があり、そちら側から払い下ろすような書き方をしている形状だからだと思う

 

1.書籍、文學界に掲載されていた「風船爆弾フォリーズ」という作品がある

2.葛飾応為展で太田記念美術館に「勿来関図」という肉筆画が展示されていた

 

1.「風船爆弾フォリーズ」はユニークな書き方をされている文章、作品で小刻みに小タイトルと時間軸が定期的に記載されている 最初は文末の終わりに書かれ、読んでいる章の説明、まとめかと受け止めていたが読み進めているとその認識は違い、次の章の小タイトルだということが理解できた その作品の途中に「勿来」を訪れたシーンが描かれている 勿論、私が知る時代の勿来ではないのでその情景は勝手に思い描くしかないがそんなこともあったのかと今では足を運ばなくなってしまった勿来という場所 行ったことがある土地 住んだことはないが愛着がある街並み 海に近く、坂が多く、車で走るとカーブが多い 駅もあるがそこからも海は非常に近い

 

放球基地

太平洋の沿岸に、風船を飛ばすための基地が建設される。

… … 福島県勿来。…

一宮と勿来では、ボンベの水素を使う。…

 

引用:風船爆弾フォリーズ 小林エリカさん

文學界文藝春秋)9月号

 

2.「勿来関図」文化の日に行った原宿、神宮前1丁目に所在する太田記念美術館は浮世絵がメインの美術館らしい 多岐に渡り浮世絵、肉筆画の作者の作品が展示されている そこに飾られていた「勿来関図」という作品名があり目を止めた 『こんな場所でも勿来と出会うか』と勝手に、都合よく良い解釈をした その画は対象を後ろから記した絵のようだ 馬に跨る武将が勿来を渡り、通過する様を描いたようだ 「勿来関図」の説明書きを目で追う限りは寂しさもある内容だ 現実に起きたことを絵に残しているのだから いわば亡命に近い行為だろうと自分勝手に受け止めた 人物の背中腰を描いている「勿来関図」後ろから見えるものは寂しく、切なく映る思いを直感的に感じたがコレが正面から見れたらどうなのだろうか? 馬に跨るその方の顔の表情はいかに?怖い顔をしているのか?またはなんともいえない寂しいお顔なのか?想像は膨らむ 主人に跨れている、従順な馬とてそうだ 主人を乗せた馬の目は後ろからは伺えない 

 

住まいではないが自分が小さい時分から知っている土地の名前というのは何か特別な思いがあるのか いつも不思議な感情が目映える地名【勿来】

 

"勿来関図"は、日本の歴史的な場所である勿来関(なこそのせき)を描いた肉筆画です。勿来関常陸国(現在の茨城県)と陸奥国(現在の福島県南部と宮城県北部)の境に位置していました。
この絵は、平安時代の武将、源義家勿来関を通過する際に見た桜が散る情景を描いています。源義家はこの光景を見て、「吹く風を なこそのせきと 思えども 道もせにちる 山桜かな」という歌を詠んだとされています。
勿来関図には、様々な画家によるバージョンが存在します。例えば、荒井秋泉による勿来関図や、板谷慶舟広当による勿来関図、狩野栄信による勿来関
などがあります。これらの作品は、絹本に描かれており、掛軸として使用されることが多いようです。
また、これらの作品は美術品として取引されており、オークションサイトやアンティークショップで販売されています。ただし、これらの作品は古美術品であるため、経年劣化や傷、汚れなどがあることもあります。
なお、肉筆画とは、画家が直接筆を使って描いた絵画のことを指します。印刷や複製ではなく、一点もののオリジナル作品という意味合いがあります。

 

参考、出典:

掛軸 荒井秋泉『勿来関之図』絹本 肉筆 共箱付 掛け軸 a061019の通販 by 吉猫堂's shop|ラクマ

https://www.amebeauty.ie/lqvj-55477bitem/53264tqb69.html

https://samurai-auction.com/exhibition_detail.php?ex_code=3999&sort=10

勿来関図 文化遺産オンライン