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クドカンの演技力を改めて称賛することになった作品|映画【幼な子われらに生まれ】

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 田中(浅野忠信)という男の家族と描く人間ドラマ。元妻とはキャリアを積みたい彼女と子を授かりたいお互いの感情がぶつかり破綻。現在は元妻との子と3カ月に1度面会する。その前妻との繋がりが今の家族へひずみをきたす。田中は長女2人の心に挟まれることで思い悩んでいく。

 

 主要キャスト

田中(浅野忠信

妻(田中麗奈

元妻(寺島しのぶ

妻の元夫(宮藤官九郎

 

 妻・奈苗(田中麗奈)は元夫と失敗をしている。暴力もあった。それも理解したうえで田中(浅野忠信)は再婚をした。奈苗の長女は田中が元妻との間に出来た子供に面会をしていることが気に入らない年齢に成った。あてがうように自分も前のパパに会いたいと田中と母(奈苗)を困らせていく。

 奈苗(田中麗奈)の元夫は沢田(宮藤官九郎)。演技を初めて観たわけではないが巧かった。リアルにそういう輩は存在するだろうし、演じる振る舞いをするタイプの人柄を勝手に想像していく私の思考(嗜好)にピンポイントで合わせてきた。沢田の表情、動き、タバコの吸い方、自分の娘への不器用な様。リアルというか、巧いというか、この沢田が存在しなければ作品のボリュームを感じることはなかったかもしれない。

 

 浅野忠信主演作品は昔からよく観るが、いつも気になるのは彼の呼吸の音だ。