離島に所在する大邸宅へ共通点がない老若男女が集められた。声掛けは大邸宅に住む夫婦。集う物、皆、面識はない。時間が経つにつれ一人、またひとりと命を奪われていく。大邸宅の部屋には共通する詩が飾られている。その詩をなぞるかのように怪死していく面々。生存者は果たして……
1939年にイギリスで発表された推理小説の名作であり、時代を超えて読み継がれてきただけでなく、これまで何度も映像化されてきました。
引用:
名作は名作を生む! 「"そして誰もいなくなった"的な小説5選」 | カドブン
よくある謎解きであればネタやトリックを小出しにしていく手法を使い視聴側を盛り上げていく予想を立てる。しかし、アガサ=クリスティ原作の作品【そして誰もいなくなった】はシーンが進むにつれ、ミステリー慣れしている者であれば察しがつく展開をわざと見せる。ネタをあからさまに提供してくるが、
『トリックを見破り、犯人を特定することは出来ないぞ……』
と自信たっぷりに問いかけてくるように。
とにかく尻尾はあらゆるポイントで伺える。後半には生存者も少なくなりおよそが絞られる。私も経験則で口には出さなかったが犯人、生存者を特定し、誰が残りこの作品の幕が閉じるかと腹は据えた。
終わってみればいとも簡単に私の浅はかな推測は誤りと認めさせられた。その後に待っていたのは、
「そんな最後は誰が思い描ける?……」
この結末を事前情報なしで想定可能であれば、是非、挙手願いたい。
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