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京都人ってこうなのかなと共感するシーンもある|映画【1秒先の彼】

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 真っすぐで誠実な彼は1秒早い人生。人よりも1秒先に動いてしまう。郵便局員に勤めている。恋もする。あまりうまくはいかない。今度は成功させようとデートに向かうが、翌日に起きるとデートの記憶は自分の中から消えている。記憶を辿ることで辿り着く女性の記憶。

 

監督・山下敦弘と脚本家・宮藤官九郎が初タッグを組み、2020年製作の台湾映画「1秒先の彼女」をリメイクしたラブストーリー。

引用:

1秒先の彼 : 作品情報 - 映画.com

 

 クドカン色があるようで、なさそうなところどころに顔を出す。案外と早くに伏線が用意されているが伏線の回収までに時間をようする。路上ミュージシャンの桜子の登場が前置きとしてあり、少しだけまだるっこしくもあるが、それがないと盛り上がらなかった可能性もある。カメラを首からさげたボーイッシュな彼女は郵便局に定期的に訪問し、1回1回と切手を買い、繰り返し郵便を送る。顔を見せないところに良い気の持たせ方があるのかもしれない。主人公:ハジメ岡田将生)のプライベートでビールを飲みながら、ラジオを聴く。その好きな番組へ投稿もしているユニークさは主人公の人柄を得るのに良い場面だと感じた。

 少し現実離れした展開があるが、彼女の存在がせつなさを強く描いてくれる。2人の特性があればこそのラブストーリーが成り立つ。前半と後半では違う作品かのように姿を変え綺麗な終わりが用意されていた。

 個人的な見どころは俳優:荒川良々の登場。昔から変わらない個性派俳優としての登場の仕方は憎めず好意的に映る。

 

 京都人の描写に関しては、なんともいいがたいが、京都が好きで配属を京都に選んだ私の知人から聞いた話とは共通する点もあった。(京都の区画へのこだわり表現、少しだけ。)