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ドライな結末は想定していなかっただけに言葉はない|映画【望み】

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 マイホーム脇の建築デザイン事務所で仕事をする石川(堤真一)、妻(石田ゆり子)は自宅で校閲の仕事。長男は元サッカー部エースだった高校生、長女は狭き門の高校を志望する受験生。長男がサッカーを諦めることになった事故が発端となり平和な日常は一転した。事件は知らないうちに起こり、わからない状態で結末を迎えた。

 

堤幸彦監督と堤真一が初タッグを組み、雫井脩介の同名ベストセラー小説を映画化したサスペンスドラマ。

引用:

望み : 作品情報 - 映画.com

 

 家族を描く父親の立場では日本でも、海外でも頻繁に描写される像。父は息子のことを理解しているつもりであり、歩み寄ってはいない。息子は表面では父に認めて貰う為少しづつ大人になっているが羞恥心からか素直に父と向き合えない。その行き違いが時間で解決できるか否か。出来る親子もいれば、叶わぬ父と息子も存在する。

 昔は、学生の間で暴力があってもある程度……なんて作品のなかでもセリフで表されるが現代は度を越えた学生の事件は当たり前に起きている。注意喚起でもなければ現実の要因をみせていると思う。

 作品の中で事件が起きるきっかけのような物は明確にある。しかし、その時にどうすればその後の発生を防ぐことが出来たのか。

 

 私が過ごした中学、高校時代でもあらゆる瞬間で作品の内容に近い出来事はあった。しかし、誰もが思い感じたことだろうが反射的に動く口と体は結果まで想定していない。後悔という言葉すら口にしなくなる。