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好きな人に理解して貰うことの難しさ|映画【オーバー・フェンス】

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 物語は一人の男の想起。立ち直りを描いている。

男は過去、ゼネコンで勤務し妻と子供を養い円満な日々を送っていたと思っていたが、現実は違い妻とは気持ちが離れ孤独と成る。その後一人の女と関係を持ち奮起する。

 

 主人公の通う職業訓練校の描写はリアルに感じた。

建築科に属する主人公を取り巻くクラスメートはさまざまで、離職者、転職者が集う。

個々のキャラクターが気持ちいいくらいに成立していた。

中でも島田晃 役:俳優 松澤匠の演技はなまなましい。憶測だが高卒で就職し再就職をする為に職業訓練校に通っている。風貌はやんちゃな学生から抜け出せないような若者。外部での女性との交流も多彩。少し気が短いところがあるのか同じクラスメートの大学を中退した生徒のやる気のなさにイラつき、その生徒に絡み続ける。あらゆるシーンで島田はトンガって見えエネルギーが有り余っていることが伺えた。全体を通して貢献度は非常に高かった。

 

 この作品【オーバーフェンス】のヒロインは蒼井優さん。

蒼井優さんの演技は昔から好きだ。2008年に公開されていた民放ドラマ【おせん】で観たのが初めてだと記憶している。

ストーリー|おせん|日本テレビ

 映画【オーバーフェンス】での立ち振る舞いは気性が激しい。役は聡(さとし)という名前で夜はスナック、昼は動物がいるアミューズメントパークで働いている。心に何らかの問題がありそうな浮き沈みがある。激しい感情を主人公に向ける。その後に反省する。好意があるからそうしてしまうことは主人公も理解しているような、していないような2人だけの葛藤が映し出される。

 

 少しダサイ描写が旨味なのかもしれない。