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伝統とプライド、農作物と人間|映画【ブルゴーニュで会いましょう】

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気高いフランス人 それがしっくりくる 「種を噛んでみて…リコリスの味がしたら…」エディットの娘は言う

隣り合うワイン畑 ”ブドウ”が初めて映るのは59分くらい過ぎてからだ

 

ベルサイユのばら*1でオスカルが敵陣を前に先頭に立ち、銃弾に倒れるシーンをアニメで見たのは幼少期だが 今思えば気高さを感じたのかもしれない 映画【ブルゴーニュで会いましょう】に登場する甥っ子マルコはベルサイユのばらでいうところの”アンドレ”のような立ち位置を感じる 愛のある嫌味を投げるが常にサポート側にいて良き理解者として側にいる フランス革命ベルサイユのばらをイメージしたことは自身でも納得できるが、並行して”革命”繋がりだけで頭の中に横やりしてきた少女革命ウテナ*2にもオスカルに負けず劣らずの気高さは感じていた

 

父と息子がわかりあうシーンで間に挟むのは「ロマネコンティ1966」父が『ワインを作り始めた年だ…』と言い2人でその赤ワインで交わすしっとりと魅入るシーンだ

 

視聴が終わっていないのに”いい映画”だなと素直に思えた 過去に観てきたワインをテーマにした映画も数本あるが、例えばワイナリーを巡り旅をする作品や、実家を離れソムリエの最高峰を目指す内容の物、どれも楽しかったがワインが好きでフランスワインを口にしたことがある人はこの映画のワイン造りの気高さ、ボルドーではなくブルゴーニュにフォーカスしている点をユニークに感じられる やはり描かれているかと…シーン前半に父がボルドーの資金力がある企業を揶揄する場面も予想通りだ

 

主人公シャルレは奇をてらって名誉挽回する為のワイン造りとして中世ヨーロッパで使われた方法やイタリアのアンフォラ形式を採用していく、これも見どころの一つだ フランスがブルゴーニュが他国の技法をワイン造りで取り入れる ポイントは父の畑の中の一部”コルトン”に的を絞っているように映る シャルレの記憶にある祖父との会話がキーなのかもしれない

 

いつのまにやら主人公は”ティスティング”、ワインの評論、本業からは完全に離れ隣畑の同業者と昔の関係性を取り戻していくかのような接点を持ちそれは徐々にお互いに、今を理解しているが膨らんでいく この作品の中で強く焦点が当てられている部分はワイン収穫時期、剪定作業に取り掛かるタイミングと主要人物達それぞれの選んだ言葉、行動のタイミングを絡めているようにも取れた 父は最後まで自分を貫き通すが孫と二人で隠れてしていたコトはかわいいものだ そうであって欲しい

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自分自身がブルゴーニュの”コルトン”なんて口にするのはいつになるやら いつでも呑める時間と場所は作れる環境にあるが、ワインの追いかけっこが再開してしまう怖さも天秤にかけて歩み寄るタイミングはじっくりと剪定しないといけない

 

*1:ベルサイユのばら」は、池田理代子による漫画作品です。1972年から1973年まで、集英社の少女漫画誌週刊マーガレット」で連載されました。
本作は、フランス革命期のフランスを舞台に、愛と人生を描いた作品です。史実を基にしており、フランス・ブルボン朝後期からフランス革命でのアントワネット処刑までを描いています。google.com bard

*2:少女革命ウテナ」は、J.C. STAFF制作で、原作は幾原邦彦監督を中心とした原作者集団ビーパパスです。アニメ放送開始にあわせて、ビーパパスの一員であるさいとうちほが漫画を『ちゃお』(小学館)に掲載しました。
少女革命ウテナ」の主人公は、男装の少女・天上ウテナです。ウテナは、幼い頃に失意の自分を勇気づけてくれた「王子様」の言葉を信じて生きています。友人の若葉の出したラブレターがきっかけで、ウテナは生徒会副会長の西園寺と決闘することになりました。google.com bard