そんなはずはないと思っていたけど、やっぱりな…フィレンツェで順正(ジュンセイ)と言葉を交わしたイタリアでチェリストに成れた彼とのシーンで1度視聴していたことを思いだした こんなあらゆるものが詰め込まれた全部乗せみたいな作品を見逃している理由がないだろうなとうっすら頭の隅で感じながら楽しんでいた 偶然にもこの日、コンビニから調達してきた肴は「ボンゴレスパゲッティ」で小言を並べればヴォンゴレは浅利のイタリア語なのだが、だいぶ昔だと思うが3大コンビニの1社が『アサリのボンゴレスパゲッティ』という日本語に訳したら『アサリの浅利スパゲッティ』と訳せる商品を棚に並べていた 勿論、わたしは”ヴォンゴレ”*1が大好きだからソレを食べたが 日本で売れる商品の為にはこういった耳通りが良い変な表現も必要なのかもしれないし、逆を返せばその方が印象強く1語を繰り返した印象操作なのかもしれないな…と揚げ足取りのようなことを書いても仕方ないが
あおい役(ケリー・チャン)がとんでもなく仕上がっているので映画、ラブストーリーが得意ではない方もファッション誌を観るような視点で見ると非常に楽しめると思う それぐらいイタリアだからか、フィレンツェ、ミラノが舞台だからかケリー・チャンを筆頭にキャスト衣装が強力に映えている あおい(ケリー・チャン)が纏う薄いオレンジ色のスカートは凄まじく格好よく、同時に着こなす肩を出したトップスも印象強いのに主張し過ぎていない、結婚式に出席するあおいが着る花柄のドレス…派手なのに派手に映らない、グリーンのコートはもはや同化していた エンドロールのテロップ衣装協力の企業名が3列で流れてくるが左からサルヴァトーレ・フェラガモ、次にフェンディ、右端にクリスチャンディオールと並んでいるのはなんだかニヤけた
順正(竹野内豊)は修復士という絵画を蘇らせる独特の職業についているので映画【迷宮のレンブラント】を思い出したが、アレはレンブラントの贋作を蘇らせる話だ
あおいと順正の恋愛模様をみていると映画【マチネの終わりに】を強烈に堀替えさせられた そんな歯がゆさも物語には含まれている マチネの終わりにとはまた立場が男女逆転している映り方かもしれないが (余談はこの【冷静と情熱のあいだ】のエンドロールが流れ終わる頃にPrimeVideoが表示させるto Nextの作品が【マチネの終わりに】だったからこれまた苦笑い)
前半戦で高梨(椎名桔平)が相変わらずの低い声で居たことで何かあるなと気にしていたらやはりサスペンス要素まで組み込まれている始末 しかし、詰め込み過ぎている内容なのに規定時間でまとめあげる腕は原作に2人の名前が連なっているからか
この二人だからどうかはなんともいえないが、日本人二人だけのシーン(篠原涼子&竹野内豊)で芽実(篠原涼子)の長い脚、膝の先に位置する小道具TV、ブラウン管に表示される画はイタリア、フィレンツェに住んでいる設定だが日本のアニメ「らんま1/2」が流れていて、感慨深さもある
最後に向かえば向かうほどに出来過ぎた物語はうまく嚙み合って行き終わりが来る
ENDはenyaだ すべてがなかった事の様に綺麗にエンヤが持って行く
3回目の視聴もあるなコレは