前に進むための場所

過去の掘り起こしを未来に繋げる

グリーンとブルーのラヴェンダー【ディズニー映画シンデレラ(MovieNEX)】

当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

 その場から去る瞬間に片方の足から抜け落ちたガラスの靴を試着するとぴったりとその足に納まり時間を共にした当事者だということが明確になり王子様と結ばれるシンデレラストーリー。継母、義理の姉達の執拗ないじめに耐えた末の純粋さに人柄を映し出したヒロイン。動物たちがヒロインの側近となり仲間、力と成って織りなしたのがディズニー作品とマッチしているといえようか。

 実写版の【シンデレラ】に登場する魔女:フェアリー・ゴッドマザー役はヘレナ=ボナ=カーターだった。表情で直ぐにその人だとわかったが失礼ながら名前は忘れていた。個性的な表情を造り演じる彼女は過去出演作品でも多くの名場面で目にしている。ファイトクラブオーシャンズ8など。王室物にもチラホラ顔を出していた記憶があった。今回の【シンデレラ】で魔女の登場は一瞬のようでしかないが老婆と魔女のどちらの表情もあり知り得る人なら誰でも気づく。

 

 アニメ作品ばかり観ている直近で気持ちが油断していたのか継母役が登場すると嬉しい驚きがあった。継母役は【ケイト=ウィンスレット】であることが誰の目から見ても一目瞭然。好きな女優ベスト○○に入るほど私はお気に入りだ。余談を入れれば確か、ディズニー作品同じく実写版マレフィセントを演じたのはアンジェリーナジョリーだったと思われる。こちらも見逃せない女優のひとり。

 のっけから緑色のドレスを纏いさっそうと馬車から降り、猫のルシファーを紐で繋ぎけん引し登場した。実写版だけあってセットは勿論、各々が纏うドレスのクオリティは高かった。圧巻の緑色のドレスを纏った継母。ケイト・Wの少しキツイ感じの目が映えた。

 

 対照的にシンデレラ役【リリー=ジェームス】の身を纏わせたのは青。水色にも近い感じの青を基調に衣装が青が続いた。彼女はノーマークに近い感じがしたが映画【イェスタディ】のヒロイン役をやっていたような情報を得た。まぁ綺麗な女優さんでシンデレラ役申し分なかった。魔法がつきまとうディズニー作品で違和感がないような透明感もあった。

 

 シーン前半、森の中で王子:キットとシンデレラが初対面した理由は狩猟。暴れる鹿に気づいたシンデレラ。その理由は王子:キット達が鹿の狩りに来ていた為。ここで2人の会話ではシンデレラが

「決まり事を守ることだけが正しい事ではない。」

と会話を〆た。

王子:キットは側近たちと城に戻りシンデレラが呟いた言葉を引用し語った。

 ここで既に王子:キットがシンデレラに恋したことを強調理解させる演出。ディズニー作品のお約束なのか恋におちる瞬間は分かり易くとにかく前半に持ってきていて、早く相手に惚れる。物語を分かり易くするためか、時間内に話をまとめる手法かある意味では学びになった。

 

 映像技術の進化を観れるのもディズニー作品ならではかもしれない。

今回はシンデレラがフェアリー・ゴッドマザーから魔法の手助けを借り舞踊会へ行くことが叶う。その際にカボチャ、ネズミ、トカゲ、アヒル等は魔法により変身を遂げる。カボチャは黄金の馬車。ネズミは馬へ。トカゲとアヒルは使役。

ネズミは馬車を引く馬と成るがネズミの耳がかすかに残された演出がみられ和んだ。

かわいく映る。

トカゲ、アヒルは使役=人間と成る為にセリフがあり

「はじめてやるから…」

なんて不安を口にしたセリフがありこちらもやんわりとほくそ笑む。

 

 最初から色の基調が気になり意識して観賞していたが、やはりそれはそのまま継続され緑と青が対比して使われ続けた感じがする。シンデレラと対極、シンデレラと一緒にフォーカスされ映る人、物には緑色。シンデレラ中心の場合は青色。疑問のまま物語はクライマックスまで行き忘れかけていた時、シンデレラが歌った詩の歌詞(日本語訳)は

「グリーンとブルーのラヴェンダー…」

これは答え合わせに近い印象があったが、明確な物はひとつもない。

 言える事は結局、ガラスの靴の持ち主を探しに来たシンデレラの家の場面でシンデレラは青に近い水色を纏い。継母は緑を纏い。義理の姉2人も緑と青の衣装を対局に纏っていた。その後に王子:キットとシンデレラは城で挙式を上げるが当然のことシンデレラは花嫁なので純白のドレスを纏うが、王子:キットは最後、青の上下でまとめていた。

 

 終わってみればなんてことないことなのかもしれないが、そこにどんな真意、狙いがあったのか理由があるならば教えて欲しい。