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団塊の世代へメッセージ|映画【お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方】

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 2025年問題*1を背景に団塊の世代が取り巻く何かに向けたアドバイスではないだろうか。

 私の父もそのど真ん中であり。俳優、橋爪功さんが演じる役:お父さんの立ち振る舞いそのままの印象を私の父に重ねてみる。この10年から5年程前を線引きしても作品で演じる橋爪功さんの役そのまんまだ。正直観ている側としては痛々しくもあるがそれが時間の経過か。

 

 物語は当たり前が通用する日常の中で主婦業を担う最愛の妻が突然倒れる。そしてやっと自分の置かれた状況と自分が毎日している事に気づくことが出来る。現実世界ではそれに気づく人もいれば、気づかずにそのままのケースもあるだろう。

 私の父は運良くここ数年で変わってきているのでセーフだと感じている。

 勿論、何かに気づいたその次の日から映画のように切り替えられるほど器用ではない。映画は尺があるのですぐさま切り替えられるという仕方ない点がある。

 

 今後のことを考えれば参考程度に笑い話程度にこの映画【お終活 熟春…】は父に鑑賞してもらいた。多分無理だろうが。観た所で何も行動に移すことが出来ない性格なのも重々承知だ。

 

 作品の中でキーとなる葬儀屋に転職してきた彼はプライベート、自分の父と疎遠だ。母が亡くなった理由を解消出来ないまま父と決別し物語が進む。シチュエーションなどは一致しようがないが私はとても彼の父を敬遠する心情に共感した。これは人それぞれかもしれないが実の親であろうが思う気持ちに表と裏は存在してしまう。致し方ない。

 

 最後までストーリーが膨らみ締めるのが難しく成って来たような盛り上がりを見せたがそこは流石、綺麗に幕を閉じた。昔、テレビのドラマで見ていた俳優陣が年を重ねこういった作品に登場すると過去と変わりない演技に観ているこちら側の頬は緩む。いつまでもお目にかかることはないだろうが巧い役者さんはそこに居て貰わないと困る。やはり好みと感じる映画は前半から魅入る何かが感じられる。不思議だ。

 

 

*1:2025年問題 (にせんにじゅうごねんもんだい)
日本の人口の年齢別比率が劇的に変化して「超高齢化社会」となり、社会構造や体制が大きな分岐点を迎え、雇用、医療、福祉など、さまざまな分野に影響を与えることが予想されることを指します。引用:Google.com