物語は一人の女性保護司*1が主人公として立ち、犯罪や非行をした人の立ち直りを日々支える内容を描いている。メインと成るのは一人の保護観察中の男と接点を持ち始めてから生まれていく出来事。模範のような日常を送れているその男にまぬがれることの出来ない過去が改めて付きまとい始める。そしてその男は心情とは裏腹に行動していく。担当する保護司の主人公は並行して自分の過去と向き合うことになり物語はヒートアップしていく。
正直な所、これまで保護司という人に関わったことがない。それゆえに映画でしかみることもないが、捉え方は難しい。嫌な視点で見れば偽善だとか汚い言葉が自分から生まれそうであり、逆を返せば自分には到底出来る行動ではないとも言える。自分の時間を家族でもない人に対して立ち直りの為に費やすというのは共感し難い。
無知のままでいても始まらないので少し保護司を調べてみると
保護司は、犯罪や非行をした人の立ち直りを支える民間のボランティアであり、法務大臣から委嘱された非常勤の国家公務員です。彼らは再犯や再非行を防ぐために活動し、全国で約4万7000人が保護司として活動しています。
参考、出典:
https://www.moj.go.jp/hogo1/kouseihogoshinkou/hogo_hogo04-02.html
「4万7,000人」
想像を遥かに超えた数。
映画【前科者】*2を観ていると途中で気づく方もいると思うが過去にあった事件が題材になっていると感じる。どの事件というよりは調べて行けば1件ではなく、そのような事件が実は多数あることに驚かされる。個人情報が意図しない方向に公開されていってしまったが為に物事の発端はある。そこから飛躍的に恐ろしいほど、負の連鎖、闇が増してしまうストーリーとして描かれている。視聴側は苦しい。
参考、出典:
映画好き、俳優好きな方にはストーリーとは別で楽しめる点として主役、有村架純さんが過去作ビリギャルの時から時間は経過し別の顔がみれる。刑事役にマキタ・スポーツ、磯村勇斗と2人の犯罪への執着心を強く感じる点は雰囲気が深い。個人的にはドラマ「ランチの女王」以来、俳優として見る森田剛も良かった。他にも周りを固めるキャストが豪華な為に不安要素が一掃され息をつく暇はあまりないような作品。
*1:保護司の主な活動は以下の通りです:
犯罪や非行をした人の立ち直りを助ける活動。地域の方々に立ち直りについての理解と協力を求め、安全安心な地域づくりを行うための活動。保護司は、事件を起こした人や少年などと面接して仕事を見つける手助けや生活していく上での手続きを手伝い、調整を行います。彼らは無報酬のボランティアであり、全国に約47,000人が活動しており、その数は担い手の減少と高齢化が課題となっています。
引用:
*2:原作は「ビッグコミックオリジナル」(小学館)'18年1号から連載が始まったコミック『前科者』(作/香川まさひと・画/月島冬二)で、現在9巻の単行本が出ている人気作。
引用:Google.com