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シロさんのバックグラウンドはお母さんじゃないかな|劇場版【きのう何食べた?】

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新宿甲州街道沿い、新宿駅南口から少し初台方面へ坂を下り、ファーストキッチンがすぐ見える交差点 左側、横断歩道を渡ると吉野家が目立つ

当時はそんな景色だった

その吉野家へ向いている横断歩道のすぐそばに雑誌ISSU *1を右手にかかげて大きな声で販売している人が営む古雑誌の露店があった

BARの出勤時間は遅く夕方4:00p.m.くらいにソコを通過する毎日だったはず

露店に並ぶ雑誌類は、その日に販売されたであろう週刊誌や漫画が読み捨てられた物を回収しディスカウントして再び販売をしている 当時コンビニ、キオスクで買えば¥300くらいの週刊モーニングを夕方にそこで購入すると¥100だった

 

店の形態などによって大きく状況は変わるだろうがわたしがその時に居たBARは仕込みが終わり開店していることを認識してもらう為の看板を準備した後は一定時間静けさが続く 6:00p.m.からカウンターに顔をみせる客人は稀だ そんな木曜日は決まって週刊モーニングを¥100で仕入れて置き適当にやり過ごしていた 確か…その時期に連載がスタートしたと記憶している

よしながふみさん*2の【きのう何食べた?

たまたま週刊モーニングを手にしていた時期だから知っただけで、狙って読んでいたわけではないので時期がずれれば知らない漫画だった よしながふみさんの漫画の絵の雰囲気が好きで、ストーリーだけでは漫画を読み続けられない、入り込めない少しメンドクサイこだわりがあった私にマッチした しかも内容は…

作品紹介
筧史朗(弁護士)と矢吹賢二(美容師)の「食生活」をめぐる物語です。
引用:https://morning.kodansha.co.jp/c/nanitabe.html

クッキングパパ*3のような柔らかさとユニークな”食”のシーン、現実的にも実演できる丁寧な調理シーンが多く、それをメインに楽しんでいる層もいるのではないだろうか

 

わたしはどちらかというと6:4で”同性カップル”のキャラ設定に非常に惹かれて毎週木曜日を楽しみにしていた 自身の仕事、プライベートにおいてもそのような方達に少なからず関りがあり身近に接することが多かったのも理由のひとつだ

 

週刊モーニング連載初期はここまで続くと想像しているわけもなく、そもそもドラマ化された時点でなんともいえないリアクションをとったものだ しかし、主演のお二人があまりにも漫画に寄せて来ていたので「役者とは…」なんとも表現しがたい誉めたいが言葉がみつからない状況があった 特に内野聖陽さん…『スゲェ』まんまケンジだよね

kinounanitabeta-movie.jp

ドラマ、劇場版とわたしの見立てでは漫画を越えてしまっているが…だからこそ成り立たせ、プラスαを生んでいるだろう立役者二人をあげたい

1人目は筧 久栄(シロさんの母)を梶芽衣子さんが演じている 正直、ケンジ役の内野聖陽さん同様にオリジナルを越えてきていると感じた 梶さんが母役で立ち振る舞うことで”シロさん”にアイデンティティーをもたらしているだろうと自分勝手な解釈をしている 2人目は三宅 玲子(ケンジが勤務する美容室のオーナー三宅の妻)を奥貫薫さんが配役されている この方も何食わぬ表情でサラリと強弱を激しくつけてくるのでとても好きな女優さんだ 場を〆、中だるみさせない演者 過去出演作品のドラマSPEC第4話【古戸久子 役】が忘れられない

 

なにか屋台骨のように感じ、二人に惹かれる

きのう何食べた?】のいいところは時間軸がなくなり、終わりがみえてこないところに安心感があると思っている

それぐらい”よしながふみワールド”に引き込まれたのかもしれない

 

*1:雑誌『ビッグイシュー日本』はすべての人が生きやすい社会、特に若者が希望をもって生きられる社会をつくる雑誌。 率直さと楽しさを合わせ持つ「今を生きる市民」の雑誌です。 そこでは、「生きていくのに本当に必要なこと」が取り上げられ、路上(販売者)の目線を持ち、読後「希望をもって」社会に関われる「参加型の雑誌」です。google.com

*2:よしなが ふみは、日本の漫画家。東京都出身。女性。 東京都立富士高等学校、慶應義塾大学法学部卒業。同大学院法学研究科中退。血液型はB型。代表作多数を持つ。ペンネームは、女優の吉永小百合檀ふみから。同人サークル「大沢家政婦協会」の主宰者で、しばらくの活動休止ののちコミックマーケット89より活動を再開。 ウィキペディア

*3:クッキングパパ』は、うえやまとちによる日本の青年漫画、料理漫画作品、またそれを原作としたテレビアニメおよびテレビドラマ作品。主人公であるサラリーマンの荒岩一味が料理を作って振る舞うストーリー。 『モーニング』で1985年11・12号に読み切りとして掲載され、同年14号から連載を開始した。 ウィキペディア