前に進むための場所

過去の掘り起こしを未来に繋げる

読書の続き。

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去年の11月後半に三島由紀夫金閣寺」の続きを読むのを再開させて、一気に読破。最後は驚かされたというか…サスペンス映画の終わりに向かうシーンで今まで見てきた内容を自分の気持ちとは裏腹感じで一気に覆された時の様な物を受け止めて終わった。読んで良かった。途中読むのが辛くて、ページが進まずに間が空いたがなんとか向き合い方が変わり読了。SNSにあげられていたの没日だからこその多岐に渡り人物に作品にコメントが寄せられていた。

 

名作に手をつけていくということを小さいテーマとしていたので次に手を取ったのは夏目漱石「心」BOOKOFFの棚で私の目線の高さに丁度並べてあった書籍の1つだった。その白い本は非常に目を惹き手を伸ばさせ、触れさせた。中身を軽く読むことはしなかったが裏の、終わりのページから少し捲り印刷重版の日付を数を眺めた。2冊並んでいた「心」は左が新丁版で右が旧書籍。なんの思い入れもない初めて手に取る書籍だが初版に状態が近い右側に立てかけられた「心」を選び購入した。

夏目漱石の他の書籍を読んだことはなかったので流れに乗るのが少し時間がかかったが、乗ってからはとんとん拍子に文章を追う私の視線は右から左へ軽やかに進んで行った。個人的な感想を述べれば最初はボーイズラヴのように受け止めた前半と中盤には登場人物が少し増えたことでその差分を自分で埋めるしかないような状態になった。後半の遺書と向き合うのは少し私が経験不足なのか一度では読み終えることが出来ずに繰り返し休息を取りながらやっとの思いで読了することが出来た。策にはまったのか「行人」は是非読みたいと、次に必ず読むべきだと感じた。

 

ステレオタイプだったことを過去だと言いたい私は村上春樹作品を映画でしか噛んでいない。ただ昔からキーワードかどうかは不明だがカフカという言葉と村上春樹作品はよく交錯した。丁度「海辺のカフカ」に関連したSNSを見て惹かれるものを感じたので(上)巻をECサイトで購入し読み始めた。過去に自分が遠ざけるようにステレオタイプという飛び道具を用いわざとらしく遠ざけていた村上春樹作品「海辺のカフカ」魅了されたのはあっという間でしかなかった。キャラクターの立ち方。物語の進み方。シーンが映り替わるのに並走し繋がりが全く剥離されないむしろまとわりつき勝手に関連を強く自分勝手に作り上げてしまう相関図。なぜ読むのを避けていたのかは不明だがそういう感情の時期だったのだろう。今は手に取って良かったと素直に思う。

(下)巻は時期を選び読み始めないと他の所業がおろそかになる。

 

気を付けなければいけない。

 

高校生、成人していたか時期は思い出せないが映画「ノルウェイの森」を視聴した時に全くその映画が理解出来ずに困惑した状態で終わらせてしまったが故に遠ざかってしまった可能性もある村上作品。原作を読んでいればその時からの視界はあきらかに違っていただろうと断言できる今。