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目、

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もし…

今日は昔と変わらずに見えている、見せてくれている目が明日から見えなく、視力を失ってしまったら。

「少し頭の中で考えてみたけど、どうすることも出来ないのではないか。」

毎日頼りにしている、直ぐ手におさまり脳で思う内容にアクセスし導いてくれているスマートフォンを操作できなくなる。

「では、どうすればいいのか?どうすることも出来ない。」

明日から見えなくなると事前にわかっていれば親族などに早く連絡をして…しかし、これは可能な人とそうでない人の環境の違いは大きい。

「では…どうするのか…どうすることも出来ないのではないか。」

いまこの文章を書いている私は点字がわかるわけではない。いまから覚えれば少しは違うのか。それも悠長だということになるのか。

 

昨日突然に欠勤した同僚が今日は出勤してきたが左目に眼帯をしていた。大き目の白く、正方形に近い形をした眼帯。とにかく焦点があわずに苦しいだろうと思った。昨日までの感覚で動いても視野が狭く、いつも通りに腕を動かしても見えている部分は狭い。ストレスもかかるだろう。察するに。

 

去年の11月で急いで退職した同僚は母が突然に病気と併発し失明してしまったそうだ。勿論その時から介助がなければ生活がままならない。彼には弟がいた。母の家の、それこそ近所に住んでいたらしいので、その日から弟夫妻が交代で、つきっきりで介助することになったらしい。それでなんとか日々をまかなっているとのことで…彼は退職に至った。母に付き添う為に。納得だ。弟夫妻に全てをまかせっきりにしておくわけもいかない。知らないフリをする理由もない。突然だが致し方ない事情だ。返す言葉もなかった。

 

目の違和感から辿り着いたことがこのような内容というのもネガティブだということだけに留まるわけにもいかない。先述したように自分にはその瞬間が起きたときに成す術はあるのか。ないほうが結論が早い。良い答えではないが今はない。かもしれない論だがそういうことを頭の中で考えてしまったのだからしょうがない。構えるわけではないが思うことはあっても良いだろう。

 

笑えない今日だが、明日は笑える日にしたい。