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イタリアにも男女格差。|映画【これが私の人生設計】

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この物語で描かれるゲイ達はとても明るく、周囲を笑顔にさせている。イケメンでファッショナブル。ユニークな動きも細かに抑えたポイント。こういった描写には賛同だ。わたしが出逢ってきたゲイ達もこんな感じが多かったし、なによりも不思議は社会的に優秀な方がばかりだった。不思議と出会ったみなネガティブだったり、マイナス要因を放っていなかった。若くして国立大の客員教授、MRへのスカウト、大学院での首席などなど…いつも後から経歴を話されると失礼だがクエスチョンだった。みんな共通の知り合いではなかったがみんな会話のポイントを押さえていて笑いや、笑顔を提供してくれていた。この映画に登場するマルコや奴隷72のように。

 

イタリアが舞台でイタリア語、終始イタリアで完結する作品は久しぶりに観た。イタリアが好きな私にとっては良い時間だった。スペイン語とイタリア語はラテン語をもとに共通する点が多く単語のニュアンスも似ているが音として捉えると個人的にはイタリア語が好みだ。何故かスペイン語よりも音が明るく聞こえイタリア人がまくしたてるように発するイタリア語が気に入っている。スペイン語がそうではないというわけではないがわたしはイタリアに魅せられたのだと思い、イタリアよりに好みが偏ってしまっているだけだと認識している。スペイン料理よりもイタリア料理。スペインワインよりもイタリアワイン。しかし、アパレル業界最上位のZARAはスペインか?。サッカーにおいてもスペインの戦術は素晴らしいとみるがはじめて好きになった海外サッカー選手はデル・ピエロだった。そこからサッカーイタリア代表を意識したり、サッカーゲームを友人とプレイした際には必ずイタリア代表を選んでいた。

 

この映画【これが私の人生設計】は主人公が建築家としてイタリアを飛び出し海外で成功をし続けるらしいが、故郷を懐かしみイタリアへ戻るが母国では海外と同じようには認めて貰えない物語だ。その点は文化を深く知らないが故あまりよくわからなかったがイタリアにも男女格差、人種差別があるよという映し方なんだと思った。男性が前に、男性が仕事の主体であり、男性でなくてはならない。イタリアにそんな要素をイメージしたことがなかったので良い勉強になった作品だ。クレジットは2016年か。

 

作品紹介の記事にもイタリアコメディと記載があるように笑わせてくれる場所は多くあり、本当に笑える。素敵な笑いのセンスだと思った。主人公に足のマッサージをするその時の相方(ゲイ)の演技は目を見張るものがあり、例えるならば日本でも流行った…肉に岩塩をまぶすマッチョなシェフを彷彿させるような描写がある。その後のいちいち登場するゲイの芸風もお楽しみのひとつだ。

 

シリアスに映し出す”建築家”としての本来の仕事”建築”をみせたことも良かった。コメディ終わらせずにそちらにも本腰がありしっかりと魅せてくれた。「緑の空間」と題された建築はドローンで撮影したのか、その場面だけ映り方が変わりドキュメンタリーっぽく建築物を空中から舐めるように撮影され見せている。最後、エンドロールでも実在する建築家だと思われる方の名前が紹介され実話をもとにしているかのように流れるが…その後に【2015年完成予定】とまた嘘か誠かが不明なるような紹介の仕方をしている。あくまでもコメディか。

 

これが私の人生設計(字幕版)

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イタリアにおける男女格差は、女性の労働市場における参加率や賃金、政治におけるジェンダーバランスなどの面で依然として存在しています。例えば、2005年のデータによると、女性の労働力参加率は55.8%であり、男性の44.2%に対して高い一方、政治におけるジェンダーバランスはまだ達成されていない状況です。イタリア政府はジェンダー平等に関する国家戦略を設けており、女性の労働時間と育児時間の調整など、男女間の平等を強化する取り組みを行っています。一方で、イタリアの男性が料理を作ることに抵抗がない点など、社会における男女の役割に関するステレオタイプも根強く残っているとされています。

参考、出典:

「共同参画」2023年5月号 | 内閣府男女共同参画局

「イタリアも男女平等はまだ遠い」 - ACCADEMIA ITALIANA - アカデミア・イタリアーナ | 東京都港区 田町駅、三田駅から徒歩5分