Why
味噌煮込みうどん*1が名物料理と称されるお店だ。【ばんどう太郎】
子供の頃から実家の近所にあり、大人になってからも両親が好きなこともありたまに足を運ぶ店。私はそこでいつも蕎麦と寿司のセットとか天ぷら蕎麦とかを注文していた。
父も蕎麦、たまに鰻。母はうどん、たまに釜めし。
といった具合に【味噌煮込みうどん】を1度も注文したことがない長年の客であった。
最近、ふとばんたろ(ばんどう太郎の略称らしい…)の【味噌煮込みうどん】を1度も食べたことないなんて「人生損してる」と豪語する知人が現れた。そして勢いその流れで私の地元ではない隣の市に位置するばんどう太郎へ向かった。
夕食時、19時過ぎくらいに到着し着席したが店内は案外と空いていた。金曜日の夜だったが入店時にチラ見したウェイティングリストには少し名前が記入され、案内した後に”済”とされるマークがそれぞれあったので既にピークは過ぎたのだろう。まぁ静かなことにこしたことはない。
店内中央に位置する席へ案内され着席した。メニューをパラパラと季節のお勧めのような内容も少し目を向けたが私は当初の目的通り【味噌煮込みうどん】を頼む。サイドメニューにはマグロたたき丼。【味噌煮込みうどん】にはバリエーションがあるようでベースをもとに変化をあたえたメニューもあったがそもそもオリジナルを口にしたことがないのでスタンダードを注文した。
…連れは悩んだ挙句に好いとこどりのような唐揚げがあり、うどんがあり、寿司が有、茶わん蒸しが乗るセットを頼んでいた。ツッコミどころは沢山があったが場を濁さずに受け流した。
そこまで混み合っていない店内だったが注文した料理が着座するまでには「遅いなぁ」と感じてしまうほどのタイムラグは生じていた。
そこから数分後、私の注文した味噌煮込みうどんから着座し、連れのなんとか善セットも即座に提供された。【味噌煮込みうどん】は名物料理だけあり見た目もインパクトあり土鍋のようなスタイルで提供された。鍋の台座には着火剤で火が炊かれており煮込みを煽っていた。あんかけまではいかないがスープとは程遠い煮込みの汁、とろみが、表現が変だが学校給食のカレーのような雰囲気があった。もしくはシチューっぽいというのか。熱さを閉じ込める要素としては最善なのだろう。うどんは表面から確認できない程に具材も豊富で汁も深い。かぼちゃの大きさが際だった印象が残る。物凄い熱さの煮込みと格闘しながら食べるうどんもたまにはいいかもしれない。野菜も豊富に取れ体は温まる。なんだろうな…別に全部乗せではないのだが、全部乗せを食べている様な感覚に陥った初めてのばんどう太郎の名物料理【味噌煮込みうどん】だった。
記憶に新しい、ここ半年以内ぐらいでそれはカップラーメン化され販売しているはずだが、クオリティが少し気になる所だ。