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限られた舞台と集中した主人公の物語|AMAZON ORIGINAL【赤と白とロイヤルブルー】

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※記事タイトルにはAIタイトルアシストを使用しました。※

 

小学生の頃は学校でもTVバラエティー番組でも「ホモセクシュアル」や『バイセクシャル』という言葉は笑いに変えられていた。いまはどうだろう?こういった作品も人気を博し前に前に推しだされている。

 

自分は人よりも慣れていると書く時点で未だ理解が足りないかもしれないが顧客にはそれなりの人達がいることで間違いなく自分の親世代よりは理解しているつもりだ。

 

作者が描く何かは「終わりが幸せ、ハッピーエンドであることの方が難しいのか」

又は『終わりが、残酷であることのほうが困難であるのか』

自分の感覚ではイメージしたとおりの流れに身をまかせ思い描き、結末に選択肢を与える事がないというのが現状の答えではあるので、逆を返せば書きながら結末を2つ用意するような器用な脳みその使い方は無理だ。そんな空スペースはない。

 

タイミング良くか、ドラマ【きのう何食べた?】season2も最終回を金曜日に迎え終了してしまった。静かな楽しみの1つでもあったのでなんとなく寂しくもある。

シロさんとケンジは改めて先の事を考え向き合って意見を交換して意識合わせを完了させたように映った。総合的な描写は現代がサポートしてくれているようにも個人的には感じる。

 

此処でもこの間の言葉が又先生の口から繰り返された。

「あなたは私に会っても恐らくまだ淋しい気が何処かでしているでしょう。私にはあなたの為にその淋しさを根本から引き抜いて上げるだけの力がないんだから。貴方は外の方を向いて今に手を広げればならなくなります。今に私の宅の方へは足が向かなくなります」

先生はこう云って淋しい笑い方をした。

引用:夏目漱石 こころ

 

夏目漱石【こころ】26p,27pの丁度間に書かれている文章。八へ移る直前だ。

なんともいえないこのつづりは深く入って来た言葉たちだ。なんとも表現しがたい。

理解できるような、お互いをどうしていきたいのか後に起こる様が解決してくれるのだろうか、全否定されてしまうのか。

 

Amazonオリジナル作品【赤と白とロイヤルブルー】は日本人ではなくとも見る人を極端に選ぶかもしれない。それぐらい濃厚に描かれている。それを、彼らの立ち位置を国を跨ぎ、はたまた地位が確立された次世代の後継者2人を選んでいる。単に一般社会を舞台にするよりも数倍狙ったものの当たりは強かっただろう。ポジティブにもネガティブ両方に作用する。ストーリーとしては数多存在する可能性はあるが、フォーカスしている点で躍り出た解釈をしている。そしてモダンだとも思った。

あまり関連性はないだろうが広いようで舞台は狭く設定しており、その枠からはストーリー前半部分でしか出ない。登場人物も案外と限られている。絞り込むことで内容の濃さが表に現れ集中して主人公2人に入り込めたのかもしれない。

いずれにせよ話題とはいえ、まだまだ賛否両論は大きそうだ。