今週のお題「紅白鍋合戦2023」
鍋が食べたくなると友人と称せる「タカシ」に連絡した 面倒な時は携帯電話から直ぐに発信履歴を表示させて電話をかけた それぐらい直ぐにアクセス出来るぐらいに頻繁に会い、連絡を取っていた しかし、通算するとわたしから連絡することの方が多く9割はわたしから投げかけていた よく呑み、よく食べた仲だが今ではその面影もない
この時期になると「鍋が食べたい」とわたしが口にしてタカシを誘った そうするとお約束のようにタカシは『鍋はいいよねぇ』と必ず返して来る 特に意味はないのだろうが毎年のことでわたしは意外とこの瞬間が気に入っていた 勿論、それをタカシには伝えていないが
最後に一緒に食べたのはモツ鍋だったのかな 週末になりお互いの自由がきく時間になるとわたしが先に新宿歌舞伎町に待ち合わせと呼びかけ適当な居酒屋でモツ鍋を囲みダラダラ飲み食いしていた筈で、いつのまにかそのモツ鍋が二人で食べる鍋の最後になった もともと古くからの友人、知人でもないお互いはたまたま知り合い、馬が合い飲みに行くようになり、いつのまにか休日も一緒に酒と肴を共にするようになった 本当に一時、たまたま東京中野で馬が合っただけ それだけだ
それから数年が経ち、去年この時期に鍋が食べたいと思いスーパーで目をつけ購入したのは【プチっと鍋】エバラ食品さんが販売している商品 既に多くの人は知り、うまくご利用されているかと思われる 1つがポーションタイプの容器に仕上がっていて命名通り”プチッ”と蓋を開けその液体が鍋の元、ダシのようになっており1人前は1ポーションの目安で使える 1袋6ポーション入りだ
これが使ってみると予想以上に便利で重宝した 適当に”鍋”をする好きな具材を用意し器に盛り湯と【プチッと鍋】を併せてレンチンでも調理可能だ めんどくさがり屋のわたしには最適解だった 最初の内は具材の量や、湯のバランスがうまく取れなかったが毎日繰り返せば微調整、塩梅は自分好みに可能だ
味の種類も複数あり、わたしが好んで使用するのは2つ
「鶏だし ゆず塩鍋」か又は、『あさりとホタテの 旨塩鍋』このどちらかを日替わりで頂く 具材のメインとしては”キムチ”をメインとする 主役であり、全ての要素の引き立て役でもある オールマイティさも兼ねている このエバラさんの【プチッと鍋】とキムチさえ用意出来ればあとはその日に手に入る特売でもおつとめ品でもうまく買い足して準備は万端だ 2種類の出汁とキムチが味の決め手となっているので飽きるかと思いきや案外とそうでもない 繰り返し、しつこく食べ続けられる ここも鍋の良さだ
具材に関してはあまり手の込んだことを避ける為におよそルーティン化された顔ぶれが揃う【舞茸、しめじ、えのき、春菊、豚小間、長ネギ、白菜、豆腐】この辺りを3つ選び抜きその日の具材にする 以上によりキムチがメインのわたしの鍋は完成するが色味は出汁(プチッと鍋)が琥珀のような雰囲気だが必ず”キムチ”が入るので赤系にしか落ち所はない それ以上にも以下にも変貌を遂げる要素が何ひとつない キムチが色を仕上げ主役は”赤”と成る
今日は夕方、気温が18℃まで上がりボヤボヤした外気で秋を感じているのかなんだかハッキリしない日だった これからは毎年このような通年通りではない気候の中で四季を楽しむのかと思うと少し寂しい気もする 海軍が海上でカレーを食べ、金曜日を把握したように、わたしはキムチ鍋をつつくことで冬を迎えることを強く意識したい