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セリフに正面からは向き合えない|映画【月】

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モチーフになった事件を知ったのは赤坂見附までランチをするのに少し距離を伸ばして足を運んで入った中華料理店のTVだった お昼時に生中継されていた事件で字幕に書かれている内容がおびただしい数値をみせていたことでモニターを見入っていた 適当にランチで食べるメニューを決め一緒に来ていた同僚にTVで報道されてる内容を振り伝えたが同僚はあまり興味をしめさなかった事が強く印象に残っている

 

引用:

映画『月』原作・辺見庸×監督・石井裕也×宮沢りえ、実際の事件モチーフの小説を実写映画化 - ファッションプレス

公開前に内容が大きく社会問題としても注目されていた為に見ようとこころみずともネットニュースに宮沢りえ磯村勇斗の役柄に対してのインタビュー記事が次々と流れてきた 最初に1記事だけみてしまったがコレをみたことで映画館へ観にいくべきかどうかは当日まで悩んだ あらずじを知ってしまったうえでこの作品を最後まで観れるかという不安は初めて沸き起こった感情かもしれない

 

どの立場で視点を置くのかもあるが、鑑賞を映画館で進めていく中で各役者達のセリフがどんどん刺さる 自分がこの問いを正面から本気で投げられた時、はたして本心で答えることが可能だろうか そのYes,Noさえも今、できないぐらい迫った言葉郡だった

 

人様の人生観に介入するようで大変申し訳ないが、旦那役で出演しているオダギリジョーさん、今回の役どころはどういう経緯があったのだろうか オファーか?自推か?監督が知った上で指名したのか…

過去、わたしが知る限りの、業界人でもない一般人の得ている情報に確証は一切ないが自身のプライベートにおいて今回の役所に類似した体験を現実にしている筈だ その上でこの役を担ったという見方をさせていただくと”役者”とはどういった生き物なのだろうか

 

冒頭、前半に「旧約聖書 コヘレト」が引用される、要は【歴史は繰り返される】のようなニュアンスに近い言葉が並んでいる これもどう受け止めるかは読み手、観賞する人に委ね問いかける布石として用意されたものかもしれない