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色彩アート|映画【バグダッド・カフェ(ニュー・ディレクターズ・カット版)】

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「ブレンダに相談してみるわ…」とジャスミンの言葉で終わりを迎えた

雑誌で多く取り上げられタイトルとジャケット画像はずっと頭に残っていたがレンタルも出来ず素通りが続き、気づけば初めて観るのはニュー・ディレクターズ・カット版になった

メンズノンノで目にしたのが最初でその後はあらゆる映画に関する記事で何年かおきにベスト○○とか観るべき作品でも必ずどこかで登場しているのを横目でみてきた

「なんで?そんなに?」と長いこと思っていたが観たら少しは理解が出来た

終わりに近づけば微妙にニュアンスは違うだろうがコアな部分は”カオス”と”アート”だと捉えた 途中、情報量が増えすぎて交錯するシーンが強く映される その後にやっと感じて見分けることが出来たが”色”の使い方が物凄いこだわりがあるのだと解釈した

画面を1/4に切り分けたように意識して観ていると個々に振り分けられた色づかいが全体を通すとグラデーションを狙っているように見える どのシーンにもメインの色が使われていてそれを補助するような濃色と淡色も置かれている 色彩アートに優れ過ぎていて注目されたのか…なんて私的な呑み込みで納得させた作品

ストーリーも分かり易く構成されているのでアクションが好きとかサスペンスを求める人には違うかもしれないが映画として観る分には過去の名作としては触れて良いと思う

バグダッドイラクの地名かと思いきや…

ローゼンハイムはドイツなんだと学ばせられて…

最後は「ここはアメリカだ…」なんて日本語訳が表示されていた

それだけでも軽くカオスの”カ”の字だ

 

女彫師が仕事をするシーンが1カットだけ表示され、その後はカウンターで適当に新聞を読みふけ、家族と合言葉が浸透し始めた頃に彼女はその場を後にしてしまったのは少し寂しく映るが彼女のキャラを深く描写している気がした

 

この作品が1987年、コメディ/自主製作、西ドイツ…と情報を初めて掘り下げてしまうとやはり当時視聴するより遥かに令和で観たことの価値は大きいのではないか

eiga.com

 

メインBGM、主題曲は『Calling You』

イントロで気づく人も多数だと当然のように至る所で耳に入って来たことがあるだろう名曲だ まさかこの作品の曲だとは思いもよらず、少し自分を恥じた

BARで流れる曲として必然の選択肢でもあったのは言うまでもない

ただマッチするのは照明が薄暗いよりも、気持ち調光のツマミを絞りあと少しだけ光を絞った店内、贅沢を言えばピンスポットが多く設置してある天井の低いBARが良い

時間帯は終電が無くなり、深夜2:00から始発電車が動き始めてしまう4:00過ぎくらいまでがベスト その時間帯であればそのBARには、そのBARが好きだから居座るBAR好きしかあまり生息出来ていない時、言い方を変えればある意味ではゴールデンタイム

会話を必要としない時間の過ごし方が生まれる、この曲のおかげで

パッと直ぐに思いつくBARは新宿SET/OFFか…池袋Full Houseといったところかな

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