最後に観たSAWが何作目だったのか記憶は曖昧だ。ふと時間が出来て、たまたま公開中のSAWを見に行った先は新宿歌舞伎町の映画館。確かコマ劇場へ足を運んだと思っている。バイオレンス、グロテスクシーンんが1作目から物凄く強い映画作品ではあるが当時から最新作をスクリーンで観たくなるほどの魅力は脚本にあった。
主人公ジョン・クレイマーの心理、思考、対象者へ提供するゲームの内容は対象者の人生の側面に深く追求されている。当事者は大概関係性を忘れているがジョンが端的にエピソードを放てばその記憶が蘇り後悔をこみあげる。
今作【ソウX】はジョンの過去の出来事であり、ジグソウが当たり前となる少し前の物語のようだった。まだジョンのサイコ的な部分よりも一般的な人間性を映していた。日常を軽く見せるよう、職業を口にしたり。
本編、ファーストバイオレンスのように描かれたシーンはゲームに手をくだす前のイメージを巧く見せていた。対象者に成りえる人物を眺めながら”彼に”適したゲームを頭の中で作り上げる。鑑賞者の立場からすると圧倒的な映画館の音の効果とジョンの考えるゲーム執行内容が強すぎて心底引いてしまった。早い段階で刺激的なシーンを強調してくる【ソウシリーズ】としては流石だ。自宅でDVD使用の鑑賞スタイルであればこの時点で観るのを止める人も少なからず存在すると感じた。
主要キャラクターのひとりである【アマンダ】という女性がいる。彼女はジョンに憧れを抱くと表現が適切かどうかは記憶が曖昧だがジョンが作り上げる「ゲーム」「ジグソウ」を崇拝するジョンの助手であり、後継者の認識だ。私の中では。そんな彼女が【ソウX】ではひょっこり登場した。シーンがゲームに変わった途端にそこにいた。あたかも最初から存在したかのように感じた違和感は私がこの作品【ソウX】を初期作品として捉え、誤った認識で観ていたからのようだ。ソウシリーズの1作目よりも前の出来事と誤認識していた。突然理由もなしに先にも、後にも重要な【アマンダ】が顔を見せるのはおかしいと。しかし、調べると今作は【1作目と2作目】の間に起きた出来事として描かれているらしい。そういうことであればつじつまが合う。
話を映画館、新宿歌舞伎町のコマ劇に戻せばコマ劇場閉鎖の時期は2008年とのことだ。その年の1つ前、2007年公開のソウシリーズは4作目。あいまいな記憶を正せば案外と全てを観た気になっていた自分が恥ずかしくなるほどだ。7作品リリース(スピンオフを含めると9作品)されている中で4までしか観賞していない。
人間の記憶の曖昧なことといったら、適当がテキトー…と表すくらいだ。
1作目のソウの内容、2作目のソウの物語の間に挟む時期の作品と表現されたならば【ソウX】はとても綺麗に丸く収まっていると感じた。どちらにも都合よく受け止められる物語も、ジョン、アマンダ、事件と所々3作目以降を強くイメージさせるセリフと動向が要所でみられた。言葉、セリフひとつとってみても。
突出していたアマンダの迷いとジョンへの感情。
映画『ソウX』は、人気ホラーシリーズ「ソウ」の最新作として2024年10月18日に日本で公開されました。この作品は『ソウ』と『ソウ2』の間の出来事を描く前日譚となっています。
特徴
『ソウ』シリーズの原点に立ち返り、ジグソウの個人的な物語に焦点を当てています。
シリーズの生みの親であるジェームズ・ワンとリー・ワネルが製作総指揮を務めています。ジグソウ役のトビン・ベルとアマンダ役のショウニー・スミスが再び登場します。評価
『ソウX』は全米で初登場1位を記録し、批評サイトRotten Tomatoesでは90%のフレッシュスコアを獲得するなど、高い評価を得ています。ファンからは「過去最恐のソウシリーズ」「あの頃のSAWを思い出させてくれる」といった声が上がっています。
この作品は、グロテスクな表現を含みつつも、ジョン・クレイマーという人物を深く掘り下げた人間ドラマとしての側面も持ち合わせており、シリーズファンだけでなく、新しい観客層にも訴求する内容となっています。
参考、出典:
「ソウ」シリーズのラインナップは以下
メインシリーズ
1. ソウ (2004年)
2. ソウ2 (2005年)
3. ソウ3 (2006年)
4. ソウ4 (2007年)
5. ソウ5 (2008年)
6. ソウ6 (2009年)
7. ソウ ザ・ファイナル 3D (2010年)スピンオフ作品
8. ジグソウ:ソウ・レガシー (2017年)
9. スパイラル:ソウ オールリセット (2021年)公開順に視聴することが推奨されており、特にメインシリーズの7作品は連続性があるため、順番に見ることで物語の理解が深まります。スピンオフ作品は、メインシリーズの世界観を踏まえつつ、新たな視点や展開を提供しています。
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