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15歳の時に【海辺のカフカ】を読む感覚が欲しかった

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 平成14年9月新潮社から刊行された【海辺のカフカ

(下)を読み終えた。

 

(上)(下)巻用意されていることすら知らなかったソレを読むきっかけとなったのはハルキストという言葉への憧れだったのか。そこまでに至る、そこまで惹かれる気持ちを少しでも知りたかったから。

 (上)を読んでいたときに感じたものは、とても変わった描写、表現をする物語だなと読み進めていた。時には残忍に、時には深く性的に。

 ジョニーウォーカーカーネルサンダースというキャラクターが登場することで少し困惑もした。

 ところどころ時代に沿った小道具が登場することで、そういったブランドや音楽が好きな人を魅了するように引き込んだのではないだろうか。

 中日ドラゴンズのキャップ、ナイキのスニーカー、タバコのMarlboro、レディオヘッド「Kid A」、プリンス「ベスト盤」、ジョンコルトレーン「マイフェイヴァリットシングス」。

 ファンからするとこの物語は完結した作品なのか。

とても雑な表現をさせて貰えば夏休みにひとり旅に出掛けた15歳の少年が一区切りを迎えて帰路へ立つ…というような解釈で終えたように私は捉えた。

 佐伯さんと主人公の対話には好意的だ。さくらは姉のような存在を通した。大島さんは女性だったということか。ホシノさんのような青年は実在しそうだ。ナカタさんの幼少期に起きた非科学的な事件は明確にしないことが最善だったのか。

 

 【ノルウェイの森】の書籍は読んでおらず、映画化された時代に映画で観ただけだ。気持ちとしては、その時素直に感じた状態と似ている様な、似ても似つかないような。

 

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