【字幕】を観るつもり全開で映画館に足を運んだが、【吹替】オンリーの上映。少し肩透かしを食らったように感じた。結果的には問題などひとつもなく観賞を終えた。
いつも行く映画館では既に映画【インサイドヘッド2】は公開終了しており、方角としては真逆の場所へ向かった。新しい場所にはそれなりに新発見があるもので苦にはならない。予想通り映画館としての違いは早くも椅子にあった。毎回スクリーンに向かって中央より1つ、2つ後ろの席を購入する。今回も同様にしたが入館してみるとフロア面積が小さくみえた。少しスクリーンに近く首が疲れてしまう懸念を頂いたが、実際に座ってみると傾斜がついているのかスクリーンに向かって具合のいい角度だった。背もたれに身体を委ねると丁度良い感じだ。よくできている。付随して眠気を強く誘う座席でもあった。
公開終了の時期をかんじさせるかのような状態の映画【インサイドヘッド2】今回のテーマは「13才」「自分らしさ、らしくなさ」「チームの中でどう振舞うか」と受け止めた。1作目の最後のシーンから時が立ち、主要課題である【思春期】を迎えた主人公ライリー。ママとパパもそれぞれの感情たちもその特別な時にほんろうされる。勿論ライリー本人も。ライリーの感情たちにも新メンバーが加わり、その対応に翻弄されしどろもどろとなる。ここはたまたまなのか、狙っていたのか本当によくできたシナリオだと思った。多くの人はこの時期、家族を巻き込み、友人と学校と落ち着かない時期を過ごしたのではないかと思っている。人によっては全く変わらずに時が過ぎたというタイプもいらっしゃるでしょうが。
主人公ライリーも当然のごとく、親友2人との進路の違いに困惑したり、次々と年上の中に入り対話しなければいけない環境にとまどう。待ってはくれない成長と時間軸。ライリーの感情にも新しいキャラクターが司令部に登場した。
<シンパイ、イイナ、ダリィ、ハズカシ、ナツカシ>
13年間ライリーを作り上げてきた感情と13年目から新たに登場してきた感情たちとのまとまらない状態。突然に出来た感情たちによる新チームが軌道にのるまでの積み重ねはそのままライリーが現実の場であるホッケーチームでの”キャンプ”でもシンクロしていく。
新キャラクターの「ナツカシ」がところどころで登場し、未だお呼びではないふしをみせるが私としては今作、映画【インサイドヘッド2】を子供と観賞した大人達、カップル、夫婦、長年の映画ファンへ「13才」を思い出させたのではないだろうか。
観ている側に「その人にしか存在しない懐かしさ」を提供した作品。
<13才、自分らしさ、らしくなさ。
皆様は思春期を自分の感情とどうおつきあいされましたか?>
私はといえば、どうしようもない時期だったことを強く覚えています。
素直になんてなれなかった。カッコつけることが優先されていた毎日。中身なく、外枠ばかり。芯がなく、本質がみえなかった。いまでも昨日のことのような後悔が多くあります。貴重な有限である時間を浪費してしまいました。
しかし、こうやってココに記載できるのも感情あってこそ。
過去があるから、現在があり、未来も存在するのか。難しい事はよくわかりませんが、必要がない感情なんてひとつもないと私は感じています。
最後に【吹替】声優担当ですが、カナシミ「大竹しのぶさん」匠ですね。新キャラ・シンパイ「多部未華子さん」俳優とは違った巧さでした。エンドロール・キャストで確認するまで気づけなかったのは誉め言葉として書かせて頂きます。ヨロコビを押しのけなければいけない演技は素人から観ても大変さが伺えました。