主はレディーガガ、支えることホアキンフェニックス 映画【ジョーカー フォリアドゥ】PG12指定作品
配役と名前等が若干ややこしい作品。
ジョーカーは、アーサー・フレックという役であり俳優はホアキンフェニックス。
リーは、ハーリーン・クインゼルという役の愛称であり俳優はレディーガガ。
レディーガガの演技に注目した。
映画のストーリーとしてはジョーカー(バットマンのヒール役)
誕生秘話の続編にあたる。
サブタイトルの
フォリアドドゥ(Folie à deux)は、フランス語で「二人狂い」を意味する精神疾患で、感応精神病とも呼ばれます。この病気は、妄想が一人からもう一人に感染し、複数人で同じ妄想を共有することが特徴。
参考、出典:
妄想が伝染する 「フォリアドゥ」とは? 精神科医が「社会で孤立しがちな人」へ警鐘鳴らす(メ〜テレ(名古屋テレビ)) - Yahoo!ニュース
レディーガガ扮する【リー】は声、歌唱を活かすにも聖歌隊、合唱のレクリエーションへ紛れ込ませたように映った。アメリカならではというか違和感なく忍び込ませたのは最適。物語として配役が先だったのか、合唱の場面が後だったのかは不明だが的確。
常に唄わせ、口ずさむのは予想外だったが実力があり、支持される人がそこにいるのだから違和感以上の見る側に結果を出させる。
ジョーカー(ホアキン=フェニックス)も歌うことで忘れていた、ミュージカル調の映画。
個人的な見どころは面会室での2人。完全に密室となり看守もおらず用意されたガラス越しで2人は共鳴する。最初はアカペラ?でリー(レディーガガ)がカーペンターズの名曲【Close To You】を唄う。徐々にBGMもついてくる。圧巻のシーンだった。
レディーガガ(リー役)を主として終始、追いかけていると憧れ、出会い、崇拝から恋に心情を映し移すようにもみえた。結果的には操作したかったのか、ジョーカーに求めた想像はリーの中で変化していった。
リーはバックグラウンドが明確にされていない為に謎めいてはいた。ある手段を使い病棟に閉じ込められているジョーカーに触れることが出来た。巧く重なることも叶い物語は意外な展開に進む。そのあたりからか、リーの衣装は攻撃的な姿勢から女性らしい面持ちになったようにも見えた。裁判の終盤に差し掛かったあたりだ。丸い襟が強調された花柄をあしらったようなワンピ―ス?を纏っていた。
2人の物語はニューヨーク市民を巻き込み展開される。ミステリーに謎解きや、犯人は無造作にいきなり、突然に登場するわけもなくやはりお膳立てはある。意識していなければどこにいたの?となる人もいるだろうという配置にそれは存在し構えていた。
ネタを綺麗に忘れさせているシーン巡りは流石なのだろか。
ラストを予想できていた観覧者はいなかったはずだ。それぐらい綺麗に隠したというか鬼没だった。
フォリアドドゥ(Folie à deux)は、フランス語で「二人狂い」を意味する精神疾患
特徴と分類
Folie imposée(押し付け狂い): 主導者が妄想を形成し、他の個人にその妄想を事実として押し付けるタイプ。受容者を主導者から引き離すことで妄想が消えることがあります。
Folie simultanée(同時狂い): 二人が個別に精神を病み、お互いの影響で似た妄想を共有するタイプです。発症条件
フォリアドドゥは、親密な関係にある二人が社会的に孤立している場合や、関係の中で一方が支配的な場合に起こりやすいです。
予防と対策
予防には、特定の人に依存せず、多様な人間関係を築くことが重要です。また、周囲の介入が必要で、発端者は入院治療が求められることがあります。
有名な症例
2008年にイギリスで起きたウルスラとサビーナ・エリクソンの事件は有名です。この事件では、姉妹が同じ妄想を共有し、高速道路に飛び出す行動をとりました。
参考、出典:
妄想が伝染する 「フォリアドゥ」とは? 精神科医が「社会で孤立しがちな人」へ警鐘鳴らす(メ〜テレ(名古屋テレビ)) - Yahoo!ニュース
フォリアドゥ(感応精神病) (看護学雑誌 67巻6号) | 医書.jp
【ワーナー公式】映画(劇場作品)|ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ