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中国へは1度行ったことがあった|AmazonPrimeVideo【世界一美しい ボルドーの秘密】

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高校時代の修学両行と称された旅行先は中国だった

まだ近隣の高校であまり海外へ向かう学校は少なかった

なにより田舎だ

周辺は公立校が多く、大抵はお約束的な場所

「京都だ」

私の通った高校は中国との交換留学生制度を行っていたようで

その中国人高校生が日本に滞在するのと平行し

私達が、確か2年生の時期に中国へ交換留学と称し向かう

滞在したのは5泊7日だったか

蘇州、北京、上海が記憶にある

もう1か所ぐらい場所の掲示はあったが気がするが

何度思い返してみても出てこない

初めて訪れた中国はなんとも言えない場所だった

戦後を経験していない私が

TVや映像でしか見た事がないであろう戦後の土地…

のような風景を連想しシンクロさせたくらいだ

後に帰国して両親に話したコメントは、

それそのままにしか言いようがなかった

中国到着初日、空港から最初の目的地に大型バスで向かった

バスの社内、後ろの座席の方

後部座席の出入り口の階段を上がった

向かって左側にトイレが設置されていることの衝撃は

なんとも表現しがたい

クラスメイト誰もが苦笑いだったし

個人的にも仲の良い友人もそうであったように

もよおしても、利用しないだろうトイレ

「中国は凄いな」とファーストインプレッション

空港からどこかの目的地へ向かう道は

映画で観るような果てしない何もない道を

永遠と走った

すれ違う車両はほぼなく、荒野を走り続けたように感じた

時折、廃墟のようなビルが目に映り

不思議な気持ちになった

廃墟に見えるが、窓、ガラスは非常に綺麗で

割れてはいるが色味が鮮やかで

それこそ有名な翡翠を思わせるビルの色と

窓ガラスの色彩がマッチしていた

後日、観光地で翡翠の灰皿を見た時にもこれは思い出した

バスがどれくらいの時間走っていたかさえほぼ記憶にはない

高校生の記憶なんてそんなものだろう

バスが目的地に到着し、クラスメイト順番に降車すると

またもやカルチャーショックか?

降り立った、駐車場であろう土地は

広く広大であるが、バスの後輪の方は

ゴミの山

日本のごみ処理場のような場所が観光地の

バスが停車する一帯の土地

あきらかにゴミだとわかる物しか置かれていない

驚きなのか、現状が理解できないのか声さえ出ず

バスで隣の席に座ったダイスケと顔を見合わせ

苦笑いをした映像は直ぐに脳にイメージ出来た

そこから観光地、名所を伺う為に一列に成り

ツアーガイド?が誘導し先生、担任が先頭を歩き

警備?が数名私たちの周りを囲みながら歩き向かう

高校生の私には当時、警備がナゼ?と思ったが

街並みへ進むにつれて直ぐに理解できた

日本人の高校生が団体で日本の制服を着て列をならして

歩いて街を通り抜ける

地元の人からすると獲物なんだなと察した

それをなぜ思ったかというと

古びたビルや、家屋の間に椅子に腰を掛ける老人たちが

こちらを見ており、目があうと優しく手招く

当たり前に手招かれて老人の方へ足を向ける勇気がある生徒は

いるはずもないが…

ガイドや警備員たちは繰り返し注意を呼び掛ける

「目を合わせるな」

『構うな…』と

中国初日からなんともいえない感情を得たのを未だに記憶している

 

そんなことを綺麗に思い出させたのが

AmazonPrimeVideoで視聴可能な

【世界一美しい ボルドーの秘密】

簡単に言い表せば

フランス ボルドー地区のワインにフォーカス

したドキュメンタリー映像作品

2013年の作品

なぜ中国の修学旅行とこの映像作品が登場したかというと

作中の中盤にフランス、ボルドー、有名シャトーたちが

マーケット先を米国市場から中国へ変えていった

経緯と成らざるをえない時代が描かれており

その生なましい様に感心を覚えたからだ

中国の発展状況、金、資産の膨らみが20年間、

30年間で躍進を遂げ

米国の富裕層の数を越えていると

その中国の富裕層が求める物の中に

フランス、ボルドーの老舗シャトーは目をつけ

お互いになくてはならない関係性を気づきあげた様な

描写がある

価値ある、歴史あるフランスのワインは当たり前に

高額である

一般人が1本購入できる可能性は低いだろう

ましてや5大シャトー

マルゴー

ラフィット

などグラスワイン、1杯の価格さえヴィンテージによっては

驚愕する価格になりそうだ

それらの歴史ある産物を中国の富裕層達は

趣味や、嗜好、コレクター、セルフブランディング

名目はなんであれ買い漁る

資金は容易なのだろう

フランス、ボルドーのバイヤー達が

楽しそうに語るように販売される

買い取って貰える金額掲示、ロット数が

非常に膨大だからだ

わたしはワインは好きで

ワインを飲みながら映画を観るのが好きだが

ワインを口にせずともワインの映像を観ているのも好きだ

このドキュメンタリー作品は

フランス、ボルドーに焦点を当てており

ワインの表現や各有名シャトーの代表が語る

ブランド力にも目を見張るが

繰り返したいのは途中にフォーカスされる

中国の発展の凄さと、なぜそうなっていったのかを

ワインと合わせて語る中国の富裕層、

資産家たちの言葉だ

とある資産家、ワインコレクターは言っていた

「むかしは性欲だったけど…

今はワインだね。」

なんともリアクションに困るしかない言葉

こんな表現は未だにわたしは価格に糸目をつけずに

喉を通過させたい、舌にのせたいワインを手に入れられる

人物達だけだと思う

しかも、大抵そのタイプの人達は購入しても

実際には5割を飲めば良く

残りは資産として保有し続けることが多いだろう

日本ではワイン投資詐欺なんていうものもあったが

そんな言葉が鼻で笑われてしまいそうだ

一時、情報を得ていなかったからこそ

ブランクがあるとはいえ

フランスのシャトーのイメージは時代と共に

変化せざるしかないとも受け取れた

君臨するという感覚しか見ていなかったが

老舗シャトーが中国市場へマーケティングしているという事実

なんとも言えない

ただワインは素晴らしい農産物だし

フランス、シャトーは米国市場へも、

そういったマーケティングを行ってきたんだろうか

生き残り、歴史を刻むのは綺麗ごとだけでは済まないか