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介護職員初任者研修(講座受講16回目)

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 94点。合格することができた。

35問、60分間の修了試験が終わった。

基本的には五者択一形式。その他、穴埋め問題、〇×問題が出題された。

合格基準は70点。配点が3点、2点、1点と少しばらつきがあったので不正解が2問だったのか、正確な確認はできないまま終わりを迎えたが無事に卒業した。

 

 前提としては前週(15回目の講座)の座学〇×問題と実技試験両方合格しなければ今回の修了試験自体出席させて貰えずに補講を求められるシステムらしい。(あまりにも度が過ぎていなければその対象になることはないだろうニュアンスも講師たちは都度呟いていた。)

 

 講座最終回も少し変則の流れだった。午前中に仕上げとして【アセスメント】についてグループワークを行いその後、試験に出題されるであろうポイントのおさらいを講師から受けた。昼食、休憩を挟み午後一からは修了試験へ向けた自習の時間となった。

 

 全16回の講座を受講してしっかりと感じた事はやはり講座を開いている側も合格をさせる為にどうするか試行錯誤しているところは感じられた。あくまでも不合格を生む為の何かはない。未だ国家試験でもない介護職員初任者研修なのだから当然かもしれない。それでなくとも担い手が不足し続けている現状。わざわざ仕事の傍らにお金を払い、時間を割き介護の資格を取りに来て介護職を視野に入れている人を無下に扱うことはない。

講座、講義の隙間でスカウトを行うくらいなのだから主催者側も人手不足に待ったなしなのだろう。世知辛い。

 

 今回私が受講した講座のクラスで不合格者はでなかった。自分であったならばどうリアクションしていいかもわからず不安が過っていたのは先週のことだったか。振り返ればもっと努力が可能だったかもしれないがなにもやらなかったわけではないので向き合い方、修了試験対策についてもある程度巧く時間を取り実になったからこその結果だ。

 

 長いようで、短かった4カ月。

一区切りがついた。

「働きながら学ぶということはとても疲れる。」

 

 称賛されるべきは受講生の一人。齢70にして同じ講座を未経験者として受けに来た方だ。彼女は耳に補聴器も付けていた。そのハンデのある環境の中でしっかりと毎回課題をクリアしていき、そして修了試験もパスし一緒に卒業した。

とても素晴らしいと感じた。

人それぞれ境遇や環境は様々であるが齢70にして農家、農業系の仕事から旦那さんと共に足を洗い、彼女は介護職に就いたらしい。そこまでは良かったが、いかんせん現場ではわからないことをいくら先輩、同僚に求めても一切、手ほどきもなければ教えてくれることもなく…今回の講座【介護職員初任者研修】を取得しに来たとのことだ。

 本人がよく口にしていたが、暗記しても次に思い出すことが本当に本当に難しいらしい。併せて視力に関しても老眼がある為にテキストを普通に読むだけで至難の業だったようだ。勿論、修了試験もそうだ。五者択一によりいつも以上に読む箇所が多かったはずだ。

 

 彼女が無事に修了試験に合格し、一緒に卒業できたことは心から敬意を表する。

人間、やる気さえあれば、いつまでも前に進めることの証明だった。