謎多き設定の物語だが制限時間内に完結しているところは流石だ。
ディズニー映画【リトル・マーメイド】
疑問やナゼ?が多く発生するのはそれだけ大人になったということなのか、それとも心が澄んでいないから。はたまたグレーが黒に近い分、色眼鏡でその物語に現実を重ね合わせようとしてしまうからか。
7番目の娘だったか、主人公アリエルは父:トリトンに溺愛されいる。6人の姉マーメイド達も末っ子を愛している描写は直ぐに感じ取れる。(人魚を人と数えて良いのか、体と数えるのか…)
母はいない設定だ。
ここは子供視聴者に片親が居た場合の布石ではないかと個人的には思っている。ただのバランスの問題かもしれないが。
アリエルには収集癖があり、新しい物を見つけるとスカットルに説明を問いに行く。この辺はよくできたコメディタッチだ。スカットルが現実的な当たり前の回答をしてしまったら愉快とは程遠くなる。
少し話はそれるが、映画【マーメイド】のトリトン、アースラは国の王と悪役の設定だ。この2者は海神ポセイドンと海外では食べること事態好まれない地域も多い「タコ」を表現していると思う。「タコ」は悪魔の化身扱いで口にすることがないような話をレストランの小話でよく聞かされた。その為に冷たい前菜などでタコを使用した皿が提供した時期があるが外国人観光客の多数はカトラリーでタコを綺麗によけ皿の端に残す食べ方が多く、印象に残っていた。
そう…アースラは注目キャラだった。アリエルにかけた魔法を解けないよう邪魔をする為にヴァネッサという女性に姿を替えエリックと結婚直前まで進める。このヴァネッサというキャラには過去ストーリーがあるようで過去に失恋話がスピンオフで存在するようなネット記事をみかけた。本当であれば一度お目見えしたい。
そして、アースラの独り言では昔はトリトンが王である国に居たこともほのめかしている。トリトンとの言葉のやり取りでは姉弟、兄妹?親戚かのような…私の憶測ではトリトンの妻の親族なのではないかと…こちらも個人的に妄想している。
物語は最終コーナーを回り悪役アースラが巨大化しアリエルとエリックを葬ろうとする。
ここは
「なぜ?巨大化しなければいけなかったのか?」
考えた。
エリックがアースラを倒す為には標準サイズのアースラと対峙しても人間であるエリックには歯が立たなかったと考えたのではないだろうか。海中で戦えば確実にエリックに勝機はない。子供視聴者に夢を与える為にもアースラを巨大化させ人間が歯も経たない印象を与えたが、巨大化したことにより攻撃面積が広がり、素早さも失ったアースラを船の先端でエリックがひと突き。しとめることが出来た。そして、2人のハッピーエンドへ向かう。
そう。アースラを巨大化させることで盛り上がりとエリックの見せ場を作ったのだと考察する。
…そんなことをブツブツと考えていたらボーナストラックのようなアースラを巨大化させないバージョンの絵コンテが観れた。これはDVD(MovieNEX)にしか現在収録されていない可能性はある。
この絵コンテ(アースラ標準状態でのラスト)はアリエルが巧く立ち回りエリックを助けトリトンとアースラを倒す形に製作されていた。これはこれで綺麗であるがエリックの王子様ぶりが、見せ所がまったくなくなり英雄にはなれずに物語が終わりにむかってしまうのでボツになったのではないかと感じた。トリトンは人間が嫌いであることが前提だ。愛娘であるアリエルを助ける理由を作らなければ2人の馴れ初めを生むことができない。
ここまで全て私の勝手な妄想でしかないが、ディズニー映画の脚本は深い。