「あやかし」が見えてしまう苦悩を持つ高校生。「あやかし」を巡り出会う人々の関り、境遇、祓うもの、憑かれるものと交わり自分が持つ特性の意味を理解しいく。思いとは裏腹に「あやかし」が消えることはない。失う現実を初めて受け止めて「あやかし」と対峙する覚悟を決める。
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創作集団「CLAMP」の大ヒットコミック「xxxHOLiC」を、「Diner ダイナー」「ヘルタースケルター」の蜷川実花監督が実写映画化。
引用:
蜷川実花監督の色使い、映像の世界観が漫画、紙面で読んでいたCLAMP作品を鮮やかに表現された。連載当初から目にしていた作品が映像化されるだけでここまで受ける温度が上がるとは思わなかった。個人的に蜷川実花監督の撮る写真が好きで、作品をInstagramで見ていたからかもしれない。
鑑賞前半は、ミセの女主人・侑子役(四月一日(わたぬき)が仕える人物)が柴咲コウということに違和感があったが時間と共に綺麗に打ち消され、それはピッタリハマって行った。漫画を連載当初から見ていた意識から起こるいつも通りの個人的な実写版に良い印象を持たない私の性格だろう。漫画を原作として、その後に映像化を見ると毎回違和感を自分の中で作ってしまう。
主人公にフォーカスしてしまえば四月一日(わたぬき)も同様、神木隆之介が演じる事の勝手なビジュアルが一致せずに違和感があったが、ストーリーが進めば俳優として四月一日(わたぬき)がハマるのを他にイメージできる俳優さんが思い浮かばない。
この辺りは製作陣の技術なのだろう。
注目したのは女郎蜘蛛役(吉岡里帆)、俳優として映画出演としてはあまり認識していることが少なかったが、数分で彼女と気づいた。予想外と表現することは非常に失礼かもしれないが女郎蜘蛛の妖艶さが巧かった。ヒールのボス的な存在が早々にしっかりと理解できた。
漫画は続きを見れたり、次回に繰り越せるシーンがあると考えているが映画は尺が決まっているのでどこを、どう切り抜き観せるかは難しいと思っている。どの作品においても。