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失ってから気づくさま。|映画【永い言い訳】

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ある程度熟してきた夫婦。出会いは大学時代。社会に出てから再開して結婚に至った。夫は小説家。妻は美容室のトップスタイリスト。小説家である夫が喰えるようになるまでは妻が支えた。そのことを恩着せがましくするような妻ではないが、夫は後ろめたさがあるのかそのことから抜け出せずに妻へ投げる言葉には棘が多い。

 

主人公の衣笠幸夫役(きぬがさ さちお)は本木雅弘が演じ、妻の夏子役は深津絵里だ。

 

今の時間を2人はすれ違いで過ごしている。妻が夫を見る目に芯はない。夫は妻とは別に女がいる。そんな時間の流れの中で妻は事故で帰らぬ人となった。

妻がいない生活が始まる小説家。

 

妻は旧友とバスで旅行に向かった先で事故に巻き込まれ旧友共々、乗客も含め亡くなってしまう。夏子の旧友の夫、大宮陽一(竹原ピストル)は事故で妻を突然失った悲しみの共有を幸夫(本木雅弘)に求め頼る。

 

双方に都合がいいように幸夫は大宮の家に出入りするようになる。

大宮にはまだ幼い長男と長女がいる。大宮は長距離トラック運転手の為に家事や子供の面倒をみることは不可能だった。

お互いの隙間を埋めるように幸夫と大宮陽一は時間を効率良く使って行き、幸夫と大宮、幼い2人は距離を縮めていく。

 

幸夫は自分の仕事、小説のアイディアにその生活を生かそうと取材とも称しているが大宮家族と生活していく中で変化していく自らの心情に対して本心で向き合えなくなっていく。

 

気づけなかった現実と気づきたかった本心。