「どうする家康の影響だな…」*1
駐車場から左折して坂を下って行くまでの間に、反対側の車線は駐車場が空くのを待ち続けアイドリング状態の車両がどこまでも続いていた 外の気温を表示している数字は34℃…いつ空くか予想もつかない駐車スペースをみな待っている 長蛇の列の車両ナンバーをチラ見すると八王子などもあった 確かに朝出発して栃木県日光市に到着するのはお昼ぐらいが目処になるのだろう 至極当然に他人行儀な視点でわたしは動かない、前に進むことのない車両を横目に帰路に車をのせた
ドラマの影響は全くと言っていいほどになく、なにが始まりかと言えば以前、耳にしたイタリアの危機遺産【ヴェネツィア】だ 世界遺産と指定されているものがある程度足を伸ばせば訪問できる場所にいるのだから行こうと、いつもながら思いつきの行動だ
世界遺産 日光の社寺と書かれた看板は日光市を車で走っていれば何十回も見てきたはずなのに意識したことがなかった 過去に小学生時代に遠足で来たことがあるのが正式な訪問だったと認識している 『三猿』を写真に納めた記憶がある
世界遺産に指定されたのが1999年、世界遺産、文化遺産として意識を持って伺うのは初めてのこと こういった場所は個人的には未成年よりも成人後のほうが何かと楽しめると考えている 子供の頃からの歴史好きとか歴史の授業が得意科目の生徒ではない限りそこまで日光を楽しめる小学生は多くはないのではないだろうか 少なくともわたしは父が日光周辺の生まれ、出身の為に目新しさを感じたことがなかった
よく考えてみれば先月だったか日光街道を車で走り、東武日光駅までは来たのに”日光の社寺”までは来なかった 大した距離感でもないのに相変わらず行動計画が支離滅裂であるが、そこに不満もないのもひとつの問題、大きな課題でもありそうだ
この日も無計画に自分時間で家を出、到着時間も適当であったが運よく駐車場に空きスペースがあり綺麗に事が進んだ 駐車場は時間制ではなくいつ入場停車して、いつ退場しても料金は¥600の東照宮階段下、入り口付近からすぐ側にある駐車場を利用した
なんだか大人に成り改めて訪れると場所に、建造物に圧倒され有料観覧の空間へ足を運ぶのは控えた 東照宮から二荒山神社に繋がる道沿いを歩き体力もつきたか、その分満足はしたうえで輪王寺までは足を伸ばさず駐車場へ戻った 途中、「風鈴祭り」が開催されており今年2度目の”風鈴”を楽しめた 素材も彩られた場所も違うので味わい深かった 距離にすればけっこうな歩数を稼いだ日になったが、すれ違う観光客の中にアジア人、ヨーロッパ人と日本人ではない訪問客と多くすれ違うと『あぁ…日光ってこうだったな…』と思い返す 子供の頃からいつ来ても日光は外国人と行き交う場所の認識がある そう考えるとコロナ禍の【日光の社寺】はどうだったんだろうか…当然のこと閑散としていたんだろうか 住まいから少し距離はあるが散歩道としては少し贅沢な場所かもしれない