作品公開前に他界した「樹木希林」さんが出演している映画
子供の頃からブラウン管越しに見てきた方は他界した言葉を聞いても受け入れがたいものがある
幼少期にTVCMの『写ルンです』には必ずいらっしゃった女優さん
そのまま当たり前に時間が過ぎて今に至る
この作品【日日是好日(にちにちこれよいひ)】のキャスティングは観終わると納得できた感じがあった
あくまで個人的な見解だが
黒木華さんがメインでいて…
黒木さんは「素朴な表情のスペシャリストな気がする」表情がアップになった時の伝え方が上手だ、作品中の泣きじゃくるシーンも他の俳優さんと別の物があった 前半のシーンでは気づかなかったが”着物”が映える 衣装さんの着せ方にもテクニックがあるのかは理解していないが体型もあるのか色味も含め映像に浸透していた
サブ的な役で多部未華子さんが…
多部さんは良い意味で「器用貧乏」と感想してしまう はるか昔にTOKIOの松岡さんと演じたドラマで登場した時に初めて観た気がするが、その当時に今日まで君臨するとは想像も出来なかった 年を重ねるごとに上昇しているとみている なにか妻夫木聡さん的な雰囲気があるように思う
主役とか鍵を握る役とか、そういった事の枠に収まりきらない俳優…
樹木希林さん
誉め言葉として『化け物』なんじゃないかと観る作品を重ねるたびに痛感させられる俳優さんだ セリフの音とか、タイミングとか役者なのか語り部なのか…理解できない領域に居る人のような気がしてならない 演じている側も観ている側にも安心と期待感を常に提供してくれる技の持ち主なのではないか
映画としてのわたしの受け止めかたは…
原作本が(エッセイ)あり、それをまとめて映像化したもだけあって綺麗にまとまっている 淡々とエンドロールまでいける
茶道を通して伝えたい事を、映像でも伝えたかったのかなと勝手に解釈した
ここまで次のシーンや、流れが分かり易く予想した通り物語が進んでいく作品もめずらしい気がした そこに観やすさがあったのかもしれない
ベージュ?というのか山吹色とでもいうのか
表現する色が無知すぎて私には言葉に表すのは難しいが
物語の中盤くらいで樹木さん、黒木さんの纏う着物の色が”ソレ”で合わせたようなシーンがある 不思議とその色味がシーンを通して映像美だった
樹木さん出演の作品を1つ同じ流れであげるとすれば【あん】ですね
少しせつなくなるような話を理解する為には最後まで観終わらなければ理解できないがテーマに取り上げている物事も人によっては捉え方が難しい作品【あん】
この事実は今知りましたね…鑑賞当時は気づきませんでした
話は変わりますが…
”茶道”を目に、耳にすると思い返す映画作品
【利休にたずねよ】
これは歴史好きな方達からすると賛否両論ではあるだろうが
わたしは大好きな作品ですね
キャストも含めてとてもいい
茶道というよりは『千利休』の見方が変わりました
最後に…関係ありませんが”鶴見慎吾”さんは
マルシアさんの旦那さんということから離れられずにいましたが、離婚されてから多方面(役者さんとして)に観てきて【父役】がすごく綺麗にハマっているとなと思った次第です