【いまだけダブチ】シリーズ4つ目。ガーリックオニオンダブチの包みを開けはじめるとパテの間から垂れるソースが見えた。黒いに近いその色は期待させた。いつもどおりに、ハンバーガーにかぶりつく口角のサイズは替えずにひと噛みした。
「…。」
ソースがのっていない箇所の旨味は一般的だ。
【いまだけダブチ】を感じる為にはガーリックオニオンを称するソースが絡んだ箇所を口に運ばなければ特に変わらない日常。
改めてそのソース地帯を食べ始めるとようやく伝わって来た。厚みのある濃厚に仕上がったソース。パンチがある雰囲気を醸すがまとまり過ぎているのか遊びがないように感じた。濃さは強調されているがイベントの尖った様子はなかった。個人的には各素材を殺してしまっているので楽しみは半減されたようだ。
「テリヤキをブーストさせたアイディアか…」
と少し寂しくもなった。
アフター香のような後から追いかけてくるガーリック感とスパイシーな舌を刺激する要素は時間差でやって来た。ソースの遊びはそっちにあったかと、タダでは勿論終わらせるわけはないのだろうという企業努力は大人だから小さな手掛かりさえ逃すことはない。
残すはトリチのみとなった。
YouTubeショートでアイクヌワラが語っていた。日本のマックで注文したビックマックの袋を開いた時、メニュー写真と変わらない見た目、仕上がりに驚愕したという。そんなに海外のマックの商品提供は雑なのかと思わせるコメントだったがゆえ非常にアメリカのそれは気になる。うん十年前だが、ハワイで食べたマックにそのような違和感は全く感じなかった記憶だ。