前に進むための場所

過去の掘り起こしを未来に繋げる

春風萬里荘【北大路魯山人 旧居】

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わたしもその一人になった カーナビに茨城県笠間市に所在する「春風萬里荘」は表示されない 表示されたとしても東京にある同名の『春風萬里荘…なんとか』という施設が表示されるので住所が違う だから笠間日動美術館とカーナビに検索をかけルート設定すると”本館”は表示される そこで焦ってしまうとみんな同じようになる 目当ての春風萬里荘は分館と称されているので本館から歩いて行ける距離だと思い本館へ到着すると目に映る範囲にはない 改めてスマートフォンを使用しGoogle.Mapで春風萬里荘を検索すると本館から車で約7分の距離に位置することがわかる 流石に車で7分の距離を歩いて行く人はいないだろう しかも改めて”そこへ”向かってみるとけっこうな坂道が続く山奥にある

本館周辺をうろついていた時にやたら車が来て直ぐにUターンしていったのはそういうことだ わたしと同様にカーナビに本館を表示させ、目当ての分館が側にあると思い込み日動美術館に到着した面々 人間そんなもんだ

本館・笠間日動美術館の住所は茨城県笠間市”笠間”

分館・春風萬里荘の住所は茨城県笠間市”下市毛”

改めて目的の「春風萬里荘」、『北大路魯山人 旧居』に到着出来た 夏、8月ではなくて良かった 茨城県笠間市は意外と未だ暑さを感じる 山として位置しこの日の気温はかろうじで28℃くらいを維持していた 春風萬里荘の正門直ぐ側に車を停められる第一駐車場があるが既に満車だった(約7台駐車可能だろうか)正門をT字路の中心として右折し直進していくと左側、原っぱのような空き地が第二駐車場 ココは未だ駐車可能だった 運良くお昼時に到着したので世間様がランチを楽しんでいるタイミングに来て隙間に入れた感じだ それでもわたしが満車と成る最後から2番目くらいの駐車車両となり、ほぼ空きスペースは失われ乏しい状態だった

春風萬里荘へは第二駐車場から徒歩2~3分だろうか 旧居だけに雰囲気ある正門があり門をくぐり左へ進むと入館料を払う券売機がある 券売機で入場券(大人1000円)を購入し電車の改札のような機器に券売機のQRコードを読み込ませ、腰下程度に位置する無料入場を阻止するような棒状な物に身体を押し通し入館出来る

少し進むと坂を下りるような形に成り、旧居の入り口がある 入館料を支払ったことを確認する為に案内人、管理人のような女性が”券”を持っているか伺いに来るのでそれをおもむろに見せお互いに安心を得る その女性曰く今日は異常な程に来訪者が多く、ひきりなしに来るので不思議に思っていたらTVCM?で此処、【春風萬里荘】を巡る映像が流れたらしい TVの影響は物凄い…と繰り返し来訪者に説明していた その放送内容は去年の紅葉シーズンを含めてまとめた内容らしく同じ内容を観に来た人達にとっては一足早すぎたようだった

ノーマークだったか、無知なだけかわたしは名前は知っていたが深くは知らない「北大路魯山人」多様な才能を持ち全て独学で成立させた人物らしい 特に「美食」と『陶芸』に秀でていて総合的な芸術家として名が通っていたらしい アニメ「美味しんぼ」主人公・山岡士郎の父・海原雄山のモデルだったとのこと 「へぇ~」ですね

飯釜と風呂

最初は池がある庭を適当に歩き、少し長距離運転で乱れていた気持ちが落ち着いてきたので旧居へ 中へ入ると流石、美術館・分館と言うだけありそのコレクションや旧居として残る美しさが理解できる面構えだ 庭園というのか正解は語彙力が無さ過ぎて辿りつきそうにもないが旧居の中から見える景色は素晴らしく、あらゆる位置に大きさもそれを狙って作られた窓から映る情景は納得させられる画だ 撮影可能な旧居の為にシャッターを押す指は進んだ 旧居奥には茶室もありそこで正座をしてカメラを向けることは新鮮味にあふれ、メインであろう石庭は大きくはなく、小さくもないが壮麗だ

庭に咲く花も色々あったが季節ものというか、前日までに自分が知り得た情報で目が覚えていた「彼岸花」が印象強く映った 紅葉シーズンに成り、また足を運ぶことが可能なのであれば是非ともにまた観に来たい場所ではあるが駐車場の数を考えると紅葉オンシーズンに気軽に門をくぐれるような雰囲気はない 旧居の室内で石庭を眺めながら『お抹茶』を楽しめると張り紙がしてあり魅力的だったので注文しようとしたが…この日、本当に午前中から客足がいつもの倍以上だったのかを物語るように『お抹茶』を切らしてしまったようだ 観光地だという認識であれば多めに用意しておくのが常だとこちらは思うがそこはやはりオフシーズンとの切替の時期だったか、それともその前日だろうかにTVに流れた影響の凄さを物語っているのか、わたしとしてはもう少し構えて欲しい気持ちもあった

旧居という場所を訪れるのは福島県・猪苗代に所在する野口英世記念館以来か…

あまり多くを期待していなかった割には楽しんでいた自分があった土曜日

www.nichido-museum.or.jp