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梅干しは一括りにはできない

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(あ な た へ の う た)

 祖母が作るおはぎ

 塩加減が絶妙で

 ひとつ、 ふたつ、

 またもうひとつ

引用:PHP 9 No.904 PHP研究所 

確か…この時期

お盆だったと思う

夏休みに母方の実家へ泊りに行っていた

 

まだ黄緑色した梅を

縁側で干している祖母を

眺めた時間の記憶がある

 

紫蘇と合わせた

真っ赤な

幾分…朱色かの

梅干しを仕込んでいた

 

横で眺めているわたしに

昨年に仕込んだであろう

梅干しを

食べさせてくれた

 

今じゃあまり目にしなくなった

大粒で果肉の厚い

 

口に含むと

「酸っぱい」

だけど旨味が強い

癖になるスッパさ

 

2個、3個と食べてしまう

母に怒られる

 

この祖母が仕込んでいた梅が私にとっては

【梅干し】

であり、紫蘇が一緒でなければ物足りない

 

その梅干し以外を口にしても

昔から『これは梅干しではない…』

と心の中でつぶやく

 

何年経っても”ソレ”以外は

梅干しと認識するのは難しい

 

白いご飯にも

お茶漬け用としても

おつまみ、お茶請け

何でも対応できた

【梅干し】

 

紀州の物は近い雰囲気を感じるが

なぜか…

いまだに手がでない