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サーフィン/カレント知識不足でトラウマを得る【みんなのお題】

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お題「これまで生きてきて「死ぬかと思った」瞬間はありますか?身体的なものでも精神的なものでも」

(みんなのお題、ご相伴にあずかりました)

 

カレント(離岸流)とは? カレントとは、岸にブレイクした波が、波のブレイクしない深い場所を通り沖に戻っていく潮の流れのこと。 要はビーチから沖に向かって流れる危険な潮の流れです。google.com

 

気づいたら渦みたいな海の流れにいた

カレントに負けた、うまく利用出来ず引き込まれた

少し顔を上げると岩が目に入り、このまま状態を放置してしまったらその岩にサーフボードと一緒に私の頭、身体はぶつかる

そしたらどうなる?

一瞬で不安と恐怖しかなくなった

ほんの数十秒前まではお気楽に波を待ち、その波に揺られていたのに

状況は一変した このまま何もしなければ岩と接触する 怪我をする

軽傷で済めばいいが、もしかしたら死ぬんではないだろうか

その時は本当に頭の中を死が過った こんな経験は過去に1度もない

余裕があった気持ちも時間を待たずに凍りついた 海をなめていた 自分を過信していた 危険予知があまりにも足らなかった

 

ふと顔を起こすと周りいる波待ちのサーファーの表情が良くない状況を物語る

不安気にコチラを窺っていることで理解できた 事故になる危険性が高い

私に再認識させた 「やはり危ないんだ」冷静にそう思えた

 

とにかくやることは2つだけ、その他はない

  1. 巻き込まれているカレントからの脱出
  2. 一刻も早く岸に上がる事

 

正直困惑した この時点で残す体力はゼロ 予想以上に苦しい サーフボード上でバランスを取り続けるだけでもどこか筋肉が攣りそうだ その間も波は容赦なく板ごと私を揺らし海へ投げ出されそうになっている この後パドリングなんて可能なのか

「辛い」「苦しい」

もがき続けるのに何ら変わらない状況が自然と諦めを生み出す 「もういいや」と思わせられた 1度回避することを諦めた 状況に身を委ねた 正直それしかなかった

腕が上がらない

 

私は意外にも簡単にその場で目を閉じてしまった...

時間の経過は不明だが未だ助かる状態に自分はあった 岩との距離は近づいているがまだサーフボードと私は綺麗に浮いている 少し意識が冷静になる

ここで「死ぬわけにはいかない」と我に返る 体力も少し戻る 全部力を使い切って岸へ戻ろう 「死ねない」と気持ちも強くなった

そこからはとにかく必死で腕を動かす 頭の中は変に黒い感じで体は限界をとっくに超えていたが必死でパドリングした

カレント、波とのタイミングが良かったか

運良くカレントから回避出来た そこからは覚えていないが無事に岸へ戻れた

浜へ体を預け波ではなく、砂浜に寝そべることが出来た

「生きて戻れた」ほんとそれだけ ホッとして目を閉じ少しの間寝そべっていた

息が整い 我に返り【火事場の馬鹿力】は本当にあったと こんなことを思い浮かべる余裕も取り戻せた

 

この恐怖体験は2度と味わいたくない【我武者羅】に教訓を得たが...自分の甘さをつくづく痛感させられた ここから海への恐怖心は拭えなくなった 自然と海から足は遠のく 仕方がない、過信した自分が悪い

 

準備を怠らなければサーフィンが最高であることに変わりはない 波に乗れ、波に押しだされる感覚 マイボードに立った状態から見える景色を味わうと止められない 夕刻の波待ちでしか見る事の出来ない落陽も何かと差し替えるのは難しい