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【タイタニックとカクテル|映画とお酒にまつわるネタも十人十色だな】

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映画「タイタニック

レオナルド・ディカプリオさんとケイト・ウィンスレットさんが主演のロマンス災害映画であり、観てはなくとも知っている人は多いだろう。1997年の作品。

公開当時の私は学生、アルバイトでレンタルビデオ/CDコーナーを担当していました。(当時は未だDVDではなくVHSビデオの時代ですね。)

主演も作品の話題も監督含めて勢いがあり、前評判が高かったのか他のレンタルで仕入れる本数の3倍くらいは店で用意されていました。しかもレンタル開始になるや速貸出中となり返却待ち状態が続きました。

この作品は、上映時間の長さも含め皆さん賛否両論はありますよね。それはさておき映画ネタとして1度は観ておいて良い作品だと思います。

2023/1/28追記

バレンタインに伴い、ジェームズ・キャメロン監督によりリメイクされ

【25周年3Dリマスター】

として再度公開されるみたいですね。(おまけに4K映像。)

予告編を改めて観ると、当然ですが自分が映画タイタニックを観た時のことが蘇りますね。(しかし、主役のお二人共に若い!!!)

 

因みに私は1997年代、日本公開直ぐは観ておらずレンタル開始され後ほど話題がすごく落ち着いてからレンタルビデオを借りて来て友人と2人で自宅で鑑賞しました。

当時も感じましたが絶対映画館で巨大スクリーン、整備された音の環境で味わうべき作品。

しかも今回は映画アバターでも使用されている技術【3Dリマスター】が注目なのではないでしょうか。もともと【3D】の技術のイメージは”リアル”を追求している雰囲気が言葉からも感じ取れますが、巷のコメント等をみていると「よりリアルな3D」とも表現されているのでとても惹かれます。

タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター|劇場公開|20世紀スタジオ公式

 

Cocktail 「Jack Rose」カクテル「ジャックローズ」

材料をシェーカーで仕上げたショートカクテル

ショートカクテルも世界に星の数ほど存在していますが、個人的にはカクテルの中で【ジャックローズ】が1番推したいメニューですね。

味わいバランスも理由の1つですが、なによりベースとなるお酒の種類が「カルヴァドス」 ぶどうで作られたブランデーではなく、「リンゴ」で作るフランス・ノルマンディー地方から生まれた銘酒ですね。

フランス・ノルマンディー地方では、はるか昔のことですがリンゴがお金と同等の価値があり資産として扱われていたお話もありますね。

 

銘酒カルヴァドスにも多数の銘柄が市場に存在していますが【カクテル ジャックローズ】のベースとして選ぶのはやはり【ブラー グランソラージュ】を私は推します。

他のカルヴァドスもいくつかベースとして試みましたが、これが不思議と仕上がりが上品過ぎてしまうのが難点だと捉えました。

そこで改めて【ブラー グランソラージュ】をベースにして【ジャックローズ】を作るとベースのブラーの若さが良いアクセントになり”リンゴブランデー”の旨味が前面に押し出された雰囲気があります。

加えて三味一体を完成させるべく残りの2つ、酸味「ライムジュース」甘味「グレナデンシロップ」

ここで作り手により加える量に個人差が生まれ見せ所も出てくるのでしょうが、私はライムジュースを気持ち少な目にしてグレナデンシロップを気持ち、若干多めに入れます。

仕上げはシェーカーを使い液体をまとめ三味一体を表現しますが、空気をより含ませカクテルグラスに注いだ際、液体の表面に白い気泡が縁どられる状態が最適だと私はみています。そうすると最初に口に運んだ時だけでなく、最後まで嫌味なくスッキリと飲み終えることが出来る。

時には逆に、故意に空気を含ませずカクテルを仕上げアルコール感を前に押し出し提供するのもゲスト、呑み手にあわせるとユニークですよね。

作り手によっても、呑み手によっても変化が起きるのがカクテルの素晴らしい時間でもあります。

 

 

 

どのグラスを使うかは人それぞれ、見た目はこんな感じです。

その余談は盲点だった 

住宅街の中にあるBARの日常の客層は比較的、周辺にお住いの方達が出入りしている。しかし金曜日の夜だけは意外と遠方含む新規のお客様やいつも来店しないであろうジャンルの方達も多く飛び入りされる。(※あくまでも個人的な見解です)

 その日は意外と早い時間からカウンターもテーブル席も埋まっていたんだと記憶している。いつもは見慣れないおひとり様がカウンターの真ん中の方に座っていた。その方が注文する際に...

「マスター、 タイタニック くれる!!」と笑顔で注文した。

ある程度、一般的にオーダーされるであろうカクテルは網羅していたつもりだが...その時は全くピンと来なかった。むしろ

「何処か有名なBARのオリジナルカクテルではないでしょうか.??」

..なんて言葉を返してしまったくらいだ。

 そんな瞬間的なやり取りをした後にその方は満面の笑みで

「知らないの!マスター!タイタニック

 ジャック(ディカプリオ様) と ローズ(ウィンスレット様) でしょう!

 だから Jack & Rose cocktail 頂戴~!!」

まぁ謎は解けたというか...そういう話だったのかと。一瞬沈黙が走った気もするが

「勉強になりましたぁ」と返し、アシスタントの子も交えて落着した感じ。

本当に飲み手のほうが日々いろんな事考えていますね...と頭が下がりました。

 

 後で調べてみるとリキュールベース(グレープフルーツリキュール)で作られたタイタニック カクテルが世にはしっかり存在しているので私の勉強不足でもありますね。ただ、そのお客様の狙い通りのやりとりは出来たと思いますので御の字ではないでしょうか。

 

自宅でのんびり【タイタニック】を鑑賞しつつ、お供は【リンゴのブランデー、ブラー】をロックやソーダ割であわせればそれはまた贅沢な時間かもしれませんね。