そのポジションは別の人をイメージしてしまった…【阿修羅のごとく:1】@Netflix

面白いに決まってじゃん。キャスト、監督、脚本、等々。勢ぞろい。これは民放では揃えられないラインナップだと思われる。わたしからだけすれば豪華キャスト。初見で見た、Youtubeショートのトレーラー。もっくん(本木雅弘)が旦那風。妻風が尾野真千子。愛人風がいて、狭いある部屋でのやり取りけん制し合う妻と愛人を横目に分が悪い夫。愛人が帰ろうと上着を纏うと妻と瓜二つの茶色いジャケット。同じものを買い与えた夫に対して愛人が去った部屋で夫を揶揄する妻。これだけで本編を観ようと心躍った。
本編エピソード:1を開始すると主要人が順番に登場する。四姉妹の設定。ぞろりだ。長女:宮沢りえ 次女:尾野真千子 三女:蒼井優 末っ子:広瀬すず
ここなんすよね。末っ子の立ち位置。このような展開を匂わせる物語の空気感に個人的な意見でしかないが、ひとりよがりな好みだが、この末っ子は四姉妹の立場は松岡茉優または、奈緒を想定したんですよね。勝手に。すいません。
ファーストインプレッションが、婚活、街コンのインパクトではないがそこだったんですよ。
しかし、エピソード:1を進めていくと流石か、四女はドカッと腰を据え個人的な見解をくつがえすような立ち位置をしっかりとられていた。やはりプロのキャスティングは結果に繋げますね。素晴らしい。
物語は四姉妹の父が40代の愛人と過ごし、子までいるところから進む。その愛人の家に火、木と週2日通うそうだ。ひとつのシーンで…
「寡黙…に…」
なんてギャグも入る。
その主犯である父の妻、四姉妹の母も母で昭和のニュアンスをよく映し出しワンシーンでは夫の洗濯物を畳んでいる最中にポケットからミニカーが手に絡む。静寂のシーンはセリフはないが重鎮が演技を続けそのミニカーは襖へ投げつけられる。言葉はなくとも染み伝える感情のシーン。あげだしたら切りがないくらいにお気に入りのシーンは多い。まだエピソード:1だが。
縁側で母と次女がへそくりについてグジャグジャ言葉を交わしている時に浮気の首謀者、父が会話にすっと割って入ると母と次女は分かり易い表現をした。(笑)の間。
巧いなとにやける。
オープニングテロップには向田邦子さん、是枝監督の名前もクレジットされていた。業界のことはよく知らないが民放では無理なんだろな多分。Netflixの勝ちだよね。勝ち負けなんてないんだろうけど。隅々まで魅力的な俳優が顔を連ねるドラマ
【阿修羅のごとく】
こだわりを感じ、抜け目ない小道具も好きだ。
ふとカメラワークが右に、居間の廊下を映す脇に食器棚。二段目にはサントリーオールドが置いてある。別のシーンでは次女の旦那、本木雅弘が水割りにして飲むウィスキーはジョニ黒だ。時代を巧く映しますね。ジョニーウォーカーはラベルの色でグレード分けしてあるからその家庭の収入や格差を映すサインにもなる。レッドは一番安く入り易い。ブラックは代名詞。ブルーなんて上流階級が手にするバランタイン17年のような扱いだろう。設定が40代に差し掛かる夫だからこそジョニ黒なんだろうな。四姉妹の実家、父の酒がサントリーオールドだというところに深味を感じる。そのうちにヘネシーなどブランデーをくゆらせるのは生け花を職にしている長女:宮沢りえがたしなみそうだ。
四姉妹の設定が次女だけ既婚であり、2人の子を持つ。他、長女、三女、末っ子は独身の設定だ。それがどう影響していくのか、魅せてくれるのか非常に楽しみなドラマ。


