22日、常陸秋そばでモテナサレル

『毎年…蕎麦を打ってるから…』
「ぼくも…4回くらい打った事あります…
蕎麦好きなんで…」
『じゃあ…食べに来てよ!開くから』
と仕事中に立ち話、口約束でたてられた予定。
実際のところ、開催されたのは22日。
日曜日の夜。
60代、後半に歳を重ねた先輩は私たちを
自宅へ招待してくれた。
ご自宅へ足を運ぶと当然だが
旦那様が炬燵でテレビをみていた。
昔では想像できない状態。
ヘッドホンをするでもなく、
ケーブルが繋がれたイヤホンを
耳の穴に装着しているわけでもなく。
現代の72歳がテレビの音量を気にして、
奥様に気を使って首に纏う電子機器は…
挨拶を適当に済ませ、足の長い、
高さがある炬燵。
椅子に座って、
コタツに入るタイプにお邪魔した。
わたしと旦那様は談笑。
奥様は
すぐさま台所へ戻り蕎麦の準備へ戻り、
取り掛かる。
数十分後、
もうひとりの参加者が
道に迷い時間はだいぶ押して
到着。
わたしの左側へ場所を取り
同じように
足の長い椅子に座る炬燵へ体を入れた。
足の長い椅子に腰を掛ける炬燵も
いいものだと実感した。
添える椅子によってはソファタイプのような
椅子を用意するとゆったりと背中を預けられ
足元は炬燵の熱で非常に温い。
地べたに、床に尻を預けるより
楽なのかもしれない。
長時間を視野に入れると疲れないか。
ひとり台所で
蕎麦の宴を準備する先輩を蚊帳の外に
わたしたちゲスト側の2人はこの家の主
旦那様へ自然と気を使い3人で談笑した。
ある程度、
時間が経過すると話題に詰まって来たのか
間が持たなくなったのか、
旦那様は台所で支度をしている
妻(わたしたちの先輩へ)声を大きめにかけた。
「お腹減ったけど、そろそろ、持ってきてよ!」
と夫婦の会話。
数分もしないうちに
この日のメインである蕎麦がテーブルへ運ばれた。

丁寧に揃えられた蕎麦。
食べやすい様に小分けに盛られていた。
もてなしに熟れた様子。
流石、年の功。
蕎麦粉は【常陸秋そば】
サプライズで右側には”うどん”も添えられていた。
とても白い。
蕎麦も殻をはぶいた仕上げ
色味はクリアなグレー。
手切りで、自宅で、
ここまで蕎麦の切り口を揃えられるのは圧巻だった。
幾度、蕎麦で、もてなしているんだろう…と感じた。

”つゆ”は温かく提供された。
冷たく〆た常陸秋そばを
温かい汁でいただいた。
輪切りのねぎと”柚子の皮”
を加える事で今日の主役は完成された。
柚子ピールを添えるとは洒落ているなと
驚かされた。
生意気にも、歳が離れた、
人生の先輩を舐めていたのかもしれない。
柚子がアクセントをもたらした。
鼻への薫も、口の中でも。
宴の主である奥様はまだ、腰を掛けない。
足の長い椅子に、炬燵に足を委ねない。

こちらがメインだったのかとも思わせる
”かき揚げ”
天ぷらが用意された。
かき揚げには【白菜、玉ねぎ、長ネギ】
と組み合わされていた。
”白菜”の時点で虚を突かれたのに、
口に運び咀嚼してみるとびっくり…
こちらへも”柚子の皮”が隠されていた。
驚きの”しごと”を潜ませていた。
「うまい…」の一言。
白菜のかき揚げに…と言い放ちを止められ、
被せられたように
柚子の皮がよく合う。
天ぷら、
かき揚げのバリエーションとしては人生初であった。

忘れていたが、こういったシチュエーション。
食べても、食べても、食べても、
完食へ急ぐも、次から、次へ、
おかわりが用意される。
とにかく招待された側として最善を尽くす。
しかし、わたしも年齢は重ねているので
思う通りに量は入らない。
追い打ちをかけるように、
旦那様は自分の持ち分の蕎麦等を
わたしが手持無沙汰に映ったのか
「これ食べて、次の蕎麦待ちな…」
と有難くないお言葉をかけてきた。
わたしは最善を尽くし、素直に頂く。
ざるも3枚目、限界が来た。
天ぷらもあいまって
腹は無理な状態に到達した。
完食を願ったが無理は、無理だった。
お礼と謝罪をし宴は終わりへ向かった。

宴は、栃木の至宝をもってお開きへ
白菜と
柚子の皮を使ったかき揚げは勉強になった。
【一足も、二足も、早く”年越しそば”】
常陸秋そばは、茨城県が誇る高品質なそばのブランド品種です。以下にその特徴と魅力を分かりやすく説明します。
##常陸秋そばの特徴
**見た目と品質**
-実が大きく、粒ぞろいが良い
-黒褐色の美しい外観
-国内産そばの中でも高値で取引される**味わいと香り**
-口に含んだ時の甘みが特徴的
-鼻腔に広がる芳醇な香りが際立つ
-風味豊かで、そば通を唸らせる逸品##常陸秋そばの誕生と管理
-1978年に茨城県農業試験場が育成を開始
-金砂郷(現常陸太田市)の在来種を親として選抜育成
-3年以上の歳月をかけて誕生
-厳密な種子管理により品質を維持##常陸秋そばの評価と普及
-"玄そばの最高峰"と呼ばれる高品質
-そば職人や全国のそば通から高い支持
-茨城県内でほぼ全てのそば栽培を占める
-東京都内の名店でも使用される##常陸秋そばを楽しむ方法
-「いばらき蕎麦の会」主催のそば打ち講習会に参加
-常陸秋そばフェスティバルで食べ比べを楽しむ
-収穫祭で新そばを味わう常陸秋そばは、その優れた品質と味わいで多くのファンを魅了し、茨城県の誇るブランド品種として広く認知されています。そば好きの方はもちろん、まだ試したことがない方にもぜひ一度味わっていただきたい逸品です。
引用、出典:
水の大切さを知った「そば打ち講習会」 │76号 そばと水:機関誌『水の文化』│ミツカン 水の文化センター
