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【無人潜水機 (ROV)|「海底からの探索に欠かせない!ROVのメリット・デメリットについて」】

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2023年5月3日(水曜日)読売新聞に掲載された

陸自ヘリ引き揚げ フライトレコーダー回収(宮古島沖)

THE YOMIURI SHIMBUN

の記事を読んで【無人潜水機ROV】について投稿してみました。

※記事掲載の内容に対し、ファクトチェック*1は実施しておりません

**

 

ROV(Remote Operated Vehicle)とは、遠隔操作によって操縦される無人の潜水機であり、深海探査や海底調査などに使用されています。この記事では、ROVのメリットとデメリットについて解説します。

 

【メリット】

深海探査が可能
ROVは、潜水可能な深度が非常に深い場合でも、遠隔操作によって潜水することができます。従来のダイバーによる潜水では到達できなかった深海部の探査が可能になります。このため、ROVは深海生物の研究や海底鉱物資源の調査など、深海探査に欠かせない機器となっています。

安全性が高い
ROVは、遠隔操作によって操縦されるため、ダイバーのような人間が潜水するよりも、安全性が高いと言えます。また、高圧や低温といった過酷な環境でも作業が可能なため、人間が危険を冒さなくても、海中での作業が可能となります。

データ収集が容易
ROVは、カメラやセンサーなどを搭載しており、海底の状況を高精度に記録することができます。これにより、深海生物の観察や海底地形の調査、沈没船の捜索などが可能になります。また、収集したデータを遠隔地に送信することもできます。

燃料の節約
ROVは、遠隔操作によって操縦されるため、ダイバーに比べて燃料を節約することができます。また、ROV自体も小型・軽量なため、運搬に必要な燃料やエネルギーも少なく済みます。

【デメリット】

操縦技術の必要性
ROVは、遠隔操作によって操縦されますが、その操作は専門的な知識と技術が必要です。操縦士は、潜水士のように単純な業務ではなく、高度な技術が必要となります。また、操作によっては、遠隔地からの通信が途絶した場合に、ROVを回収できなくなることもありますので、そのリスクも考慮する必要があります。

高価な機器
ROVは、高度な技術が必要であることから、製造・メンテナンスともに高額な費用がかかります。また、機器の故障やトラブルが発生した場合にも、修理や交換に大きな費用がかかることがあります。

データ転送の制限
ROVは、遠隔操作によって操縦されるため、通信環境によってはデータ転送の制限があります。例えば、海底が険しい場所や、海流の強い場所では、通信が途絶えることがあります。また、深海部での通信は、より高度な技術が必要であり、通信環境が整備されていない場所では、ROVの利用が限定されることがあります。

限られた機動性
ROVは、操縦されるため、自由な機動性に限界があります。操縦士がいる遠隔地から、ROVを操縦するためには、遅延が生じることがあります。また、深海部での作業では、ROVが足りない場所に機体を移動させることができないこともあります。

以上がROVのメリットとデメリットについての解説です。ROVは、深海探査や海底調査など、多くの分野で活用されており、その利点は大きいと言えます。しかし、高価な機器であることや、操縦技術が必要なこと、データ転送の制限などのデメリットもあります。今後も技術の進歩によって、ROVの利用範囲は広がっていくことが期待されます。

 

【ROVに対抗する存在】

ROVに対抗する存在として、有人潜水艇が挙げられます。

有人潜水艇は、操縦士が乗り込んで直接操作することができるため、ROVよりも自由度が高く、より複雑な作業が可能です。また、操縦士が潜舵を操作することで、自由に潜行することができるため、より広範囲な海底探査や研究が可能です。

しかし、有人潜水艇にはROVにはないデメリットも存在します。有人潜水艇は、乗員を乗せる必要があるため、構造が複雑で重くなります。また、有人潜水艇は、潜行中に発生する水圧に耐える必要があるため、強固な構造が必要とされます。そのため、ROVよりも高価で、メンテナンスも複雑になります。

また、有人潜水艇は、ROVに比べて操縦技術が必要となるため、操縦士のトレーニングや教育にも多くの時間と費用が必要となります。

ROVと有人潜水艇にはそれぞれメリットとデメリットがありますが、技術の進歩により、今後もより高度な海底探査や研究が可能となることが期待されます。

*1:ファクトチェックは、情報の正確性・妥当性を検証する行為。事実検証または事実確認とも呼ばれる。 ウィキペディア