この記事を読んでいてうっすら思い出した記憶。
関連性は全くないが自分の中ではニュアンスというか、ジャンルが同じように感じた。
2000年頃に頻繁に耳にした出来事。
まだポケベルから技術が進歩してガラケー達がメインだった時代。オフィス内で煙草も当たり前のように吸われていた時。
周囲ではスマートフォンが生まれることさえ誰も想像していなかったんではないだろうか。
「その時代、その時…」
だったから成立したビジネス、商売だと私は解釈している。
宝石を販売しているから「宝販(ほうはん)」と呼ばれていたんだと思う。
最初は「訪販(ほうもん)の「訪」からきているのかと思っていた。」
その宝販(ほうはん)は単純に言えばオフィスと店舗を構えており。オフィスで【テレアポ】*1を個人の自宅に向けて行う。その後に自社が構える店舗(宝石店、宝石のイベント会場)に案内する。
今の時代ではあまり考えられないが、営業電話が家に掛かってきてその相手と仲良くなりアポイントメントが成立し【イベント】に案内してもらう体裁で2人は会う。
名目としては、ジュエリーアドバイザーと名乗る人物が宝石のイベント会場を案内して楽しんで貰うというような内容らしい。
よく耳にした場所は東京(代官山、西新宿、池袋、横浜)、他地方では大宮、浜松なんて場所も聞こえてきた。
テレフォンアポイントメントで宝販(ほうはん)の営業と会い、宝石イベントの会場を案内され何が起きるかというと結局、最終的には宝石を購入している事実におちいる。
不思議だが足を運んだ人間の多くは宝石を買う意思をみせ、5年の信販*2を組み購入していたようだ。
宝石を案内(販売)するスタッフは男女いたようだが、対象は男性スタッフなら女性を相手にし、女性スタッフならば男性を顧客に迎い入れるスタイル営業方針だったようだ。
信販を組み購入、契約される宝石の金額としては約30万円を最小とし、上位の商品としては300万円くらいが設定されていたみたいだ。(※基本的にメインとなる商品はダイヤモンドでありグレード、よくいう「4C」*3で金額の上限が決まるとのこと)
この金額の幅の違い、要は”お客さん”の懐具合を伺い金額が変わる営業、契約システム。月に払える金銭をうまく引き出し、設定し5年間の信販(ローン)を組み支払いが完了する仕組み。そこには巧く、甘い言葉でよく伝えていたようで
「自分の気持ちを毎月、毎日積み重ねて宝石を持つ、自分の力で手に入れる」のような言葉で励まし?背中を後押しして契約を成立に導いていたらしい。
そこでまた不思議な言葉が飛び交う、顧客に契約成立を促す為に営業側が
「一緒にがんばろうね!!」と投げかけるらしい…
これがこの商売のミソなのか…何を一緒に頑張るかは不明だし、ローンの支払いは一人でするだけなのに不思議な言葉を投げかける営業だ。しかし、それがうまく刺さる顧客もいたとのことだ。
例としては
男性顧客には:「結婚前に相手に贈るダイヤモンドを用意し気持ちを込めておく」
女性顧客には:「自分が思う綺麗をイメージしてダイヤモンドに詰めていく」
…よくこんなことを思いついたなと感心するばかりだ…
元号は「平成」だったときの話。
時代なのか、はたから見れば頭を傾げるポイントばかりが目につくが成立していたのだから本当によくできた商売だ。
*1:テレフォンアポインターとは、主に通信販売や訪問販売において、個人や企業を対象として電話による営利目的の勧誘・注文受付など電話勧誘販売に従事する電話接客業務、またはそれに従事する人。テレホンアポインター、テレアポとも呼ぶ。 扱う商材は主に通信商材が多く、販売のみではなく買取サービスの案内を行う仕事も存在する。 ウィキペディア
*2:《信販は「信用販売」の略》販売信用(クレジット)取引を主な業務とする会社。 利用者が販売会社から商品・サービスを購入する際に、代金を販売会社に立て替え払いし、その後、利用者から代金に相当する額の支払いを受ける。 加えて、キャッシング・集金代行・信用保証などの業務を行う信販会社もある。
*3:ダイヤの4C評価とは?
「ダイヤモンド 4C」の画像検索結果
(米国宝石学会)が開発した“4C”という品質評価基準が国際的に使用されています。 4Cとはダイヤモンドの品質を表現するための基準であるCarat(カラット=重さ)・Cut(カット=輝き)・Color(カラー=色)・Clarity(クラリティ=透明度)の4つの要素を表した用語。google.com