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【映画ブラック・スネーク・モーン|主演の2人は好きだけどストーリーは正面から受け止めきれない】

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映画「ブラック・スネーク・モーン

2006年の作品/2007年劇場公開

監督

クレイグ・ブリュワー

こちらの監督作品は本作品以外では「星の王子ニューヨークへ行く」の1と2の2作品しか観賞したことがない。

 

出演

クリスティーナ・リッチ(レイ役)

 クリスティーナ・リッチは映画「アダムス・ファミリー」でウェンズデー役を11歳の時に演じた女優さん。現在43歳。代表作品は…

サミュエル・L・ジャクソン(ラズ役)

 サミュエル・L・ジャクソン(74歳)は説明不要の人物だと認識している。代表作をあげたら切りがないが、何度も観たい作品をあげると…

ジャスティン・ティンバーレイク(ロニー役)

シンガーソングライター、俳優。現在42歳。

代表作品は…

…とシンガーソングライターとしての方が有名なようだ。

 

あらすじ

 ストーリーとしては冒頭からレイとロニーの官能的なシーンから開始。ロニーの兵役直前からはじまる。レイと同棲しているのでロニーが兵役で家を出てしまうとレイは1人になってしまう。

 レイは幼少期に父から性的虐待を受けて性依存とトラウマを抱え日々過ごす。ロニーがいなければ依存は制御できず日々、街で過ちを繰り返す。

 ロニーは何事も練習では最高の結果を残すが、本番では緊張が制御できずに嘔吐を繰り返し結果は残せず苦労、悩む青年。レイがそんなロニーを支えていた。

 ラズは妻(ローズ)に妊娠した子を勝手におろされてしまう。その後に実の弟に妻を取られてしまう始末。

 ロニーが兵役中にラズとレイはひょんなことから出会い、一緒に時間を過ごすようになる。お互いの心境に変化が訪れはじめる。

 結末は、ハッピーエンドのような描き方のようだが微妙なニュアンスで幕を閉じる。

 

頭に浮かんだ物

 全く映画との関連性は皆無だが、この作品を観ている途中になぜだか日本の過去誘拐事件を思い出した。

「新潟少女監禁事件」

知る人ぞ知るということはないだろうが、苦手な方は深く知りたくない事件だと思う。

新潟少女監禁事件 - Wikipedia

 

※以下、映画「ブラック・スネーク・モーン」のネタバレを含みます。

 映画「ブラック・スネーク・モーン」の中でレイが道で倒れているのをラズが発見する。ラズはレイを助けたい一心で自分の家に連れて帰る。レイの依存状態に気づくラズ。

…このようにラズがあくまでも良い人、善人だから成立したストーリーである。これがラズが「新潟少女監禁事件」の犯人と似た傾向があった場合は成立していないだろう。

 そんなことを途中に考えてしまい本作品のストーリーに集中できず、何度も中断しながら繰り返し見直し最後まで観終わることができた。

 

 なぜそうなったか、そんなことが頭を過り観賞の中断を繰り返したかは明確ではない。ただ一筋縄ではいかなかった。

 

レイと母親の関係性

 ストーリーが後半に差し掛かるとレイは自身のトラウマを克服する一歩として街のスーパーで勤める母に会いに行く。母に幼少期、父から性的虐待を受けていた事実に対し目を背けていたことを認めるように迫る。

 この描写では日本のドラマ「永遠の子」が思い出された。メインである久坂優希が父親に性的虐待を受け続けるが、母親は知らないふりを続ける。

天童荒太の書き下ろし長編ミステリー小説、およびそれを原作としたテレビドラマ

永遠の仔 - Wikipedia

 

終わりに

 映画「ブラック・スネーク・モーン」のストーリーは最後レイとロニーが同時にトラウマを発症するシーンがありレイはうまく乗り越え押さえることに成功する。そしてロニーを支える動きをみせて終わりを迎える。

 いつも映画のメッセージ性は捉え方が難しい。勿論、人によって受け止め方が異なるから評価の良し悪しも別れる。なんだかうまい表現は出てこないが自分だけが取り残された気分になる結末だ。