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【ラジオで流れた|ビヨンセ、グラミー賞受賞でクィア・コミュニティに愛の言葉を贈る】

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 第一報はラジオで聞いた。

切り抜きみたいな言葉の並べ方だったので首をかしげた。

クィア・コミュニティに愛の言葉を贈る】

それだけを耳にすると”ナゼ?”がとても強くなる。

ビヨンセグラミー賞を受賞したのは素晴らしい。

最多受賞も含めてそれはそうだ。

だが、その後の言葉が短すぎて疑問を呈した。

 

 簡単にでも、端的にでも【言葉を贈った】理由に触れても良かったのではないか。

ビヨンセ本人にはそれをコメントした理由があるのだから。

クィア・コミュニティに愛の言葉を贈る】だけだと人によって印象が全然違くなってしまっているのではないだろうか。

www.vogue.co.jp

ヴォーグではビヨンセが贈った【愛の言葉】を詳細に分かりやすく書いている。

これを読まなければ、私はビヨンセが【クィア・コミュニティに愛の言葉を贈る】が理解できないままだった。

 

 グラミー賞受賞し最多受賞記録更新がニュースのメインであったのは理解している。

ビヨンセの話題に慣れている人は気にならない内容かもしれない。

あまりビヨンセのバックグラウンドを知らないで聞いている人からすると発信された情報量が少なすぎて”ナゼ?”があったのではないか。

クィア・コミュニティ】と発した時点でプラスα理由もしっかりと発信するべきだと個人的にはモヤモヤが残った。

 

 私、個人はLGBTQの知識について事細かく認識できてはいない。

説明しろと言われたら誰もが知る冒頭文程度しか口にできない。

特に「Q」の部分は未だ認識不足だ。

 

 

ステージに上がったビヨンセは、「あまり感情的にならないように心がけ、この夜を受け止めようとしています」と語り始め、自身を落ち着かせたのち、「ここにはいないけれど、精神的にはここにいる、亡きジョニー叔父さんに感謝しています」と話した。

ルネサンス』のライナーノーツで、「ジョニーは私の名付け親であり、このアルバムのインスピレーションとなる多くの音楽と文化に、私を触れさせた最初の人物」だと綴られている。ゲイの叔父ジョニーは、エイズ関連の合併症で亡くなった。彼の死を受けて、ビヨンセは「私がこれまで生きてきた中で最も辛い経験の一つ」と過去に語っている。

 

そしてビヨンセは、両親、夫、子どもたちに感謝した後、クィア・コミュニティに対して「あなたたちの愛、そしてこの世界を切り開いてくれたことに感謝します。ありがとうグラミー」と語り、スピーチを締めくくった。

ビヨンセは『ルネサンス』で多くのブラックやクィアトランスジェンダーのアイコンとコラボレーションしており、グラミーのステージでクィア・コミュニティを明確に称えたことは彼女の深い思いを表している。

Text: James Factora  Adaptation: Mina Oba
FROM: THEM.US

ビヨンセ、グラミー賞の歴代最多受賞記録を更新。クィア・コミュニティに愛の言葉を贈る | Vogue Japan

 ニュース速報で聞き、耳にした一部【…クィア・コミュニティに愛の言葉を贈る】だけを聞くのと上記引用させて頂いたヴォーグの記事を読んだ後とでは印象が違うと思う。

「亡きジョニー叔父さん」がビヨンセのスピーチの核ではないか?

(捉え方が私の誤認識であれば大変申し訳ありません。)

 

 なにか綺麗に入り込まない、飲み込み切れない、歯切れの悪さが印象的に残った今回の【ビヨンセグラミー賞受賞】速報の一文。

腑に落ちない。

 

 youtubeなどでも問題視されたりしている「切り抜き記事」。

巧く使いこなしている側は賞賛多きだが、ネガティブを故意に押し出してくる輩も少なくない。

事実と異なり、聞こえ方が変わってしまい本来与えるべき印象と違ってしまう状況を作りだしている。これと同等とは言わないが、少しだけそんな気持ちにもなった。

 

 ビヨンセのバックグラウンドを良く知るファンコミュニティにとっては特に気にかかるような内容ではないのかもしれない。

 

  今回の【…クィア・コミュニティに愛の言葉を贈る】という一文もメディアとして全体像を瞬間的、秒単位で映し出すのには最適解だったからか…。

 

 報道とは難儀なものですね。

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